このビールはこんな感じ!
- キャラメルコーン風味とどっしりした深いコク!
- 「じっくり時間をかけて飲みたい」ひとにおススメ
- 「爽快感のあるビール」を探しているひとにはNG
- スペイン・ガリシア州の有名ブランド
Hola!(オラ!)
本日の一杯は情熱の国スペインから濃厚な「エストレーリャ・ガリシア 1906 レゼルヴァ・エスペシアル」をご紹介します。
もくじ
1906 レゼルヴァ エスペシアル 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300〜500円レンジ
入手難易度
☆☆☆ ネット通販が無難(管理人はYAOKOで入手)
アルコール度
6.5%
タイプ
へレスボック
1906 レゼルヴァ エスペシアルの味わい
- キャラメルコーンのような甘いお菓子の香り
- カラメルと麦の風味とコクのある酸味
- 飲み終わりに苦みがじわっと来る
- 熟成したアルコールの味わいが印象的
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:2.0 ☞とろみのある
▶コク :3.5 ☞熟成されたコク
▶苦み :2.5 ☞じわっとくる苦み
▶酸味 :3.0 ☞コクのある酸味
▶甘み :2.0 ☞カラメルに似た甘み
こんな方におすすめ
- ヴィンテージ感のあるテイストが好きなひと
- ビールの酸味や甘さに抵抗のないひと
- 変わったテイストのビールでも受け入れる余地のあるひと
こんなシチュエーションで
- 1人の時間にゆっくりと
- 食後のお酒として
キャラメルコーンに似たテイストがとても印象的な【1906 レゼルヴァ エスペシアル】
店頭に置いていたらすぐにはビールと思えない風体の「1906レゼルヴァエスペシアル」
大きく描かれている「1906」は醸造元の「エストレーリャ ガリシア」が創業した年号にあたります。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
元々は1993年にエストレーリャ ガリシアが創業年を祝したビールブランドを!ということでリリースされた「1906」シリーズ。
グラスに注ぐと分かる濃色のビール。
この1906レゼルヴァ エスペシアルのビアスタイルである「へレスボック」に由来した色味です。
ボックというビアスタイルはドイツ中部の都市「アインベック」で誕生したビール。
「高アルコール」と「モルト(大麦)の風味が強い」のが特徴です。
1906レゼルヴァエスペシアルの「へレスボック」にある「へレス」は淡い色のラガー系ビールを指します。
まとめると「へレスボック=(普通のボックより)淡い色のボック」というビアスタイル。
※へレスというビアスタイルは以前紹介しているドイツの「レーベンブロイ」や
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オランダの「ハイネケン」が該当します(気になるひとはぜひ)
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1906レゼルヴァエスペシアルのテイストはボックよりも確かに飲みやすい仕上がりです。
それでも、6.5%の高アルコールとモルトからくる「キャラメル」風味は一口で深い満足感を得ることが出来ます。
ただ甘いだけでなく、気概のある酸味が飲みやすさと清涼感を演出しています。
管理人はこういった骨太なコンセプトのビールが好きなのですが
というひとには、あまり向いていないと言えます。
もしもスペイン産のライトなビールを飲みたいひとは同醸造元の「エストレーリャ ガリシア」か
本記事でご案内している「エストレージャ ダム」をおススメします👇
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入手するには海外ビールに強いスーパー「YAOKO」かネット通販が手堅い
今回のボルダム ダブルモルトは管理人の近所にある「YAOKO」というスーパーで見つけました
(エストレージャダムやボルダムも置いてあるという無敵っぷり)
大型店舗だとビックカメラが運営している「ビック酒販」や「リカーマウンテン」「やまや」が候補に挙がってくるでしょう。
というひとは、ネットでお取り寄せしてみる方法で!
エストレージャ ガリシアの拠点:スペイン ガリシア州アコルーニャへ
日本からスペインは首都のマドリードで直行、そこからアコルーニャ空港へ乗り継ぐのが推奨です。
アコルーニャはガリシア州第2の都市で人口は24万人ほど。
古くは古代ケルト人が貿易のために定住したのが始まりとされ、今でも海上貿易や工業が盛んな美しい街です。
アコルーニャの観光については👇
アコルーニャの観光名所
■ ぜひ立ち寄りたい
【ヘラクレスの塔】
【マリア・ピタ広場】
【フィニステレ水族館】
■ 歴史を感じるなら
【サン・アントン城】
【ア・コルーニャ人間科学館】
などなど・・・
アコルーニャを訪れるなら、ぜひ見ておきたいのが街の象徴になっている「ヘラクレスの塔」
2世紀に灯台として作られてから現在もその役目を果たし続けている立派な建造物です。
TIPS:スペインの基本情報
国名:エスパーニャ王国
首都:マドリード
言語:スペイン語
人口:約4700万人(2019年)
宗教:キリスト教
日本から直通便:マドリード
通貨:ユーロ(平均で1ユーロ=120円前後)
日本との時差:8時間ほど遅い(例:日本 10:00 西 2:00)
エストレーリャ ガリシアを始め巨大Grとして運営されている【イホス デ リベラ社】
今回ご紹介しているブランド「1906 レゼルヴァ エスペシアル」に謳っている1906の数字は醸造元の創業年です。
ビール醸造所である「エストレーリャ ガリシア」は現在「イホス デ リベラ社 Hijos de Rivera SL company」という巨大Grの中に入っています。
まずは「エストレーリャ ガリシア」を立ち上げた人物を見ていきましょう。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
創業者の名は「ホセ マリア リベラ コラル José María Rivera Corral」
ガリシア州第2の都市ア・コルーニャ出身のマリア リベラはキューバとメキシコで移住生活を送っていましたが
1906年に故郷に戻り「ビールと氷」を生産するビール会社を立ち上げます。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
しかし、創業間もないころの「エストレーリャ ガリシア」はWWⅠ(第1次世界大戦)による経済危機という困難に遭遇しながら、なんとか経営を廻していく状況下。
厳しい環境の中でマリア リベラの息子である「ラモン リベラ」はドイツ・ハンブルクでのビール修行から帰国。
スペイン人で最初に「マスターブリュワー」の称号を取得し、父の事業に本格参入します。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
ラモン リベラが1920年に工場の大規模なオートメーション化を実行。
従来のビール生産量からおよそ4倍に増強され、ビール市場へ攻勢に出ていきます。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
会社の勢いが付いたのもつかの間、1936年に発生したスペイン内戦と続くWWⅡにより「エストレーリャ ガリシア」は止む無く事業を停止。
戦争終結後、事業を再開したエストレーリャ ガリシアはスペイン国内で上がり続けているビール需要に対応するため増産に注力。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
1960年代には、新工場の設立・新ブランドのリリースなど勢力的な経営を行います。
現在のHijos de Rivera corporationは2011年に設立したGrですが、ビール事業だけでなくジュース・ワイン・リキュールなどのビバレッジ分野をまとめて運営・管理しています。
今や世界30か国以上へ展開している「エストレーリャ ガリシア」ブランド。
参照画像:Hijos de Rivera SLより
今回ご紹介している「1906 レゼルヴァ エスペシアル」は1993年にエストレーリャ ガリシアの創業年を祝したブランドとして出発しました。
後述する1906ブランドの第1号として特別な存在感を放っています。
<Infomation>
エストレーリャ ガリシアの工場見学について
営業日 :毎週 水~日
営業時間:11:00~20:00(最終入場18:00まで)
予算 :15€~(ガイド付きツアーで25€ 21年5月現在)
1906シリーズの他展開はもちろん、Grとして多くのブランドを所有【Hijos de Rivera SL company】
エストレーリャ ガリシアを始めとする多くのブランドを抱えている「イホス デ リベラ社」
ここでは、今回ご紹介している1906シリーズと+αでラインナップを紹介します👇
ラインナップ
<1906シリーズ>
■ 1906 レッドヴィンテージ(8% ドッペルボック)
■ 1906 ブラッククーパージュ(7.2% デュンケルボック)
■ 1906 アイリッシュレッドエール(5.0% フュージョン)
<エストレーリャ シリーズ>
■ エストレーリャ ガリシア (5.5% ピルスナー)
■ ラ エストレーリャ デ ガリシア(4.7% )
1906レゼルヴァエスペシアルはとても個性的なうま味を持ったビール。
他ラインナップもきっと個性的なテイストなのだろうと想像できます。
1906 レゼルヴァ エスペシアルのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- ヴィンテージ感のあるテイストが好きなひと
- ビールの酸味や甘さに抵抗のないひと
- 変わったテイストのビールでも受け入れる余地のあるひと
こんなシチュエーションで
- 1人の時間にゆっくりと
- 食後のお酒として
普通のビールとは一線を画す個性派「1906 レゼルヴァ エスペシアル」。
たまには定番のビールから一歩飛び出してスペインのレアブランドビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。