このビールはこんな感じ!
・爽やかなシトラス系フレーバーとまったりしたミルクテイストIPA!
・ミルク系カクテルや飲み物が好きなひとにおススメ!
・とても個性的ゆえ、購入前に本記事を要チェック!
・ラトビアのブルワリーが放つ繊細で豊かなテイストのビール
Labdien! (ラブディエン!)
本日の一杯はバルト三国のラトビアからクラフトビール「Hopalaa」の「クラウド#11 ミルクシェイクIPA」をご紹介します。
2019年に創業した新進気鋭のクラフトブルワリー「Hopalaa」。
「ミルクシェイク」というブランド名に???となりましたが、飲んでみて納得!
こんなにも牛乳の風味を感じるビールは初めてでした。
もくじ
ホパラ クラウド#11 ミルクシェイクIPA 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
EX 1350円で購入(イベントブース購入)
入手難易度
EX ドリンクシーカーで入手(後述)
アルコール度
7.0%
タイプ
Milk shake IPA
クラウド#11 ミルクシェイクIPAの味わい
- シトラス系フレーバーを思わせる香り
- 牛乳を飲んでいるかのような口の中に膜が張られた「あの感じ」
- 初めから終わりまでミルク感がずっと追いかけてくる
- ホップの香りと苦みは強めだがミルクテイストで非常に柔らかい仕上がりに
- IPAらしさ+ミルクテイストで非常に面白い造り
テイスト分布図
参考
<数値について>
▶あっさり:1.5 ☞かなりとろみがある
▶コク :4.0 ☞かなり複雑味を感じる
▶苦み :3.5 ☞強めの苦み
▶酸味 :3.0 ☞やや強めの酸味
▶甘み :3.5 ☞強めの甘み
こんな方におすすめ
- ミルク系カクテル・テイストが好きなひと
- いっぷう変わったビールでも楽しめるひと
こんなシチュエーションで
- こころをほぐしたい
- じっくりビールを味わって分析してみたい気分
- 世の中が自分に厳しいと感じるときに
牛乳入ってる?ヘイジーIPAの派生系で人気のスタイル【クラウド#11 ミルクシェイクIPA】
『いったい、どんな発想をしたらこのようなスゴイビールが出来るのか・・・??』
オリジナルビールブランドを造っている管理人としては、衝撃のテイストだったのがこの「クラウド#11 ミルクシェイクIPA」。
北欧に位置するラトビア共和国からやって来たブルワリー「ホパラ」のミルクシェイクIPAをご紹介します。
ミルクシェイクIPAってなに??
<ルーツはアメリカ説が濃厚?>
色々なサイト情報などを確認してみると、アメリカのペンシルベニア州アードモアで運営している「Tired Hands Brewing Company」が醸造した「ミルクシェイクIPA MilkshakeIPA」が始まりとされる説が確認できました。
参照画像:Tired Hands HPより
「タイアード ハンズ Tired Hands」は2015年にスウェーデンのブルワリー「オムニポロ(下記後述)」と協同でミルクシェイクIPAをリリースしましたが、当時は一部の評論家から悪評を叩かれるはめになったとか(真意は不明)
現在では、果物果汁と乳成分テイストの相性が良いことから、若い女性を中心に評判を呼んでいます。
<別称でミルクセーキIPA・派生系のスムージーIPA>
アメリカのクラフトブルワリー以外にも諸外国で革新的なスタイルを模索。
スウェーデンのブルワリー「オムニポロ 」(家具のIKEAでローアルコール飲料を販売している)では、パッションフルーツやベリーなどの果実と乳糖を組み合わせたスムージーIPAを販売しています。
<特徴は乳糖(ラクトース)入り>
ラクトースは単糖類(ブドウ糖・果糖etc)と二糖類(ショ糖・麦芽糖etc)のカテゴリーでいえば、二糖類に属し哺乳類の乳に含まれる成分になります。
ちなみに、牛乳を飲むことでお腹がゴロゴロしてしまうのはこの乳糖がうまく消化・吸収されていないために起こる現象。
<日本のブランドは?>
参照画像:サンクトガーレンHPより
▶ サンクトガーレン(神奈川県厚木)限定商品
▶ ストロベリーミルクシェイクIPA
▶ ファーイーストブルーイング(山梨県北都留郡)限定商品
▶ NIGHT WATCH PROJECT #9 Apple Pie Hazy IPA
そんなミルクシェイクIPAを管理人はラトビア「Hopalaa!」で初めて体感しました。
鼻を近づけると「シトラス系」の爽やかな香りが感じられるので、ミルクを連想出来ないかも。
ひと口含んでみれば「牛乳入ってる!!」ぐらいにミルクのテイストが・・・!
基本の味わいはIPAらしい「ホップの香り・苦味」がガツンッと来るのですが、ミルクテイストのおかげでマイルドに。
牛乳を飲んだ時に感じられる「後味の膜っぽさ」が牛乳系のカクテルでも飲んでいるのか??
そう錯覚させてくれる1本です。
先述した通り、ミルクテイストを感じさせる+IPAの香りと苦味があるため、かなり個性的。
ミルクの膜っぽい後味が苦手なひとはキツイかも。
という感覚で楽しんでもらうのが良いでしょう。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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輸入元の[ドリンクシーカー]の代表者に直接インタビュー!
世界的にも大変貴重なラトビア共和国のクラフトビールを日本に入れているインポーターはどんな会社なのか??
裏面を見ると「ドリンクシーカー合同会社」の印字。
ドリンクシーカーのことが気になった管理人はお願いして代表者の方「岡本様」とご挨拶させてもらうことが出来ました。
岡本様からHopalaa!とインポーター事業にまつわるお話を色々お聴きしてみました!👇
ドリンクシーカーってこんな会社!
岡本様は「美味しい+飲むひとに気づきを与える」ような力強いビールブランドを自ら発掘して交渉・輸入するパワフルな方。
未経験だった(!)インポーター業務と酒類販売免許取得をこなして、多くのビール好きに良いビールを届けるため奮闘しています。
すべては「クラフトビールを通して飲むひとに喜びと発見を」の一心。
今回のホパラ(Hopalaa)が第1弾の輸入手続きでしたが、今後もラトビアにこだわらず各国の日本未上陸ブルワリーと交渉し続けていくようです。
ホパラってどこにあるの?→ラトビア都市「イェルガヴァ」について
かつてTV番組で「99.9%の日本人が一生訪れることの無い国」として取り上げられたほどのラトビア。
場所から話をしていくと、ロシアと北欧フィンランド・ポーランドの中心に位置する小さな国です。
人口は200万人程度、国土の半分を森林が占めていて高い山も無いので(最高300m級)地平線が続くのどかな風景を見ることが出来ます。
ラトビア神道という日本の神道に通じる独自の宗教を大切にしていたり、農耕民としての生活基盤があったりと遠く離れた国ではありますが、どことなく私たちにも親しみやすい文化をたくさん持っています。
そんなラトビアには第3国を経由しておよそ14時間で首都のリガに到着できます。
「Hopalaa!」訪問の拠点となる都市は「イェルガヴァ」と呼ばれる都市は首都リガから国鉄で南西に1時間ほどの場所。
イェルガヴァはかつてドイツのリヴォニア騎士団が13世紀に城を建設してから、都市として機能を拡張していきました。
ラトビアの中心部に位置するため、交通要衝として重宝されているのも特徴の1つ。
ぜひとも観光として押さえておきたい「エルガワ宮殿」。
18世紀当時、エルガワを統治していた侯爵「クールラント侯爵」の住居として建設されたバロック様式の宮殿。
もしも「Hopalaa!」を訪ねる際には併せて見学しておきたい名所です。
TIPS:ラトビアの基本情報
国名:ラトビア共和国
首都:リガ
言語:ラトビア語・ロシア語
人口:190万人(2020年)
宗教:ラトビア神道・キリスト教など
日本から直通便:フィンランドなどから経由で14時間ほど
通貨:ユーロ 1€=平均120円前後
日本との時差:7時間ほど遅い(日本が昼12時なら、明け方5時)
ビールの可能性と魅力に国境は無い!を体現する[Hopalaa!]
今回の記事を作成するにあたり、非常に困ったのが「Hopalaa!」の情報がまったくとって良いほど、出てこなかったことです。
そこで、ドリンクシーカーの岡本様の後押しを頂きながら直接Hopalaa!にコンタクトをとってみました。
今回、広報担当で創業者の1人「ライマンツ」様から頂いた情報を元に記載しています。
Hopalaa!は創業が2019年という非常に若いブルワリー。
ですが、その前身となるブルワリーが存在していました。
それが2015年に創業した「Kalēju Alus(ラトビア語で鍛冶屋のビール)」というブルワリー。
現在は閉業していますが、元々ライマンツ様含め2名の醸造技師とともに2014年からホームブルワリーとして独自のビール造りを始めました。
最初にリリースしたのは3種類「ライト・ダーク・アンフィルター」。
その後は続々と多くのスタイルを醸造・販売されていきました。
残念ながら、閉業した理由までは確認が取れませんでしたが「Kalēju Alus」時代に経験されてきたことが、今の「Hopalaa!」を根幹になっていることがわかります。
2019年に創業した「Hopalaa!」はホップを冠したブルワリー名。
ライマンツ様曰く「醸造所名には(飲むひとを幸せ(Happy)にさせ歌いたくなる( Lalaaala)ビールを目指している」ことが含めているようです。
非常に多くの原料を取扱い「飲むひとがあっと驚く!」組み合わせのビールを造ることがとても楽しいと語る「Hopalaa!」のビールは、確かにそのどれもが唯一無二のブランドばかり。
2021年12月インタビュー時で86種類(!)ものブランドをリリースしている「Hopalaa!」。
2022年には100種類を超えることを想定しており、今後はドリンクシーカーとともに日本のクラフトビール市場を大いに盛り上げていこうと意気込みを教えてくださいました。
非常にクオリティの高いブランドで飲むひとの記憶に刻み込む「Hopalaa!」のビールに、これからも目を離せませんよ!
まとめると
<創業年>
・2014年 創業者3人でホームブルワリーからスタート
・2015年 Kalēju Alus醸造所として創業(現在閉業)
・2019年 HopalaaとしてRe スタート
・現在 ラインナップ100本を目指し日々製作中(2021年12月で86種類)
~今回応じて下さったのは~
・ライマンツ 様(広報担当 創業者の1人)
これまでリリースした種類は86種類(21年12月現在)!日本で飲める3種類
人口200万人の北欧ラトビアからやってきたクラフトビール「Hopalaa!」
日本で初めて上陸させて頂いた「ドリンクシーカー」では現在3種類のラインナップをご案内しています👇
SNSの公式アカウントでは、定期的に新しいブランドの情報が掲載されています。
非常にたくさんのラインナップがあるので、どれも試してみたいです!
ホパラ クラウド#11 ミルクシェイクIPAのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- ミルク系カクテル・テイストが好きなひと
- いっぷう変わったビールでも楽しめるひと
こんなシチュエーションで
- こころをほぐしたい
- じっくりビールを味わって分析してみたい気分
- 世の中が自分に厳しいと感じるときに
自分がビールを飲んでいるのか忘れさせるほどにミルクを全力で感じる「クラウド#11 ミルクシェイクIPA」。
たまには定番のビールから一歩飛び出してラトビアのクラフトビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。