このビールはこんな感じ!
- ドライな辛口とスッキリした飲み口のデンマークブランド!
- 「毎日飲めるビール!」を探しているひとにおススメ
- 「エビス系」コク深いビールを重視するひとにはNG
- 安心の国内生産品(サントリーがライセンス生産)
Hej!(ハイ)
そのグリーンボトルに貼られたエチケットには輝く王冠のマーク。
デンマーク王室御用達の実力派ビール「カールスバーグ」の魅力と歴史を解説します。
もくじ
カールスバーグ 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆ 日本のプレミアムビールと同等
入手難易度
☆ スーパー・一部コンビニで入手可能
アルコール度
5.0%
タイプ
ピルスナー
カールスバーグの味わい
- かすかに麦の香りがする程度
- コショウのようなピリッとした辛みを思わせるキレと炭酸の刺激
- 麦の味わいは抑えているので、のど越しでも楽しめる
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:4.0 ☞かなりキレがある
▶コク :2.0 ☞やや控えめ
▶苦み :2.5 ☞適度に苦い
▶酸味 :2.0 ☞やや控えめ
▶甘み :2.0 ☞やや控えめ
こんな方におすすめ
- 水のようにぐいぐいっと飲めるビールが好きなひと
- 濃い・重たい味わいのビールが苦手なひと
- ビールを飲むとき、つまみをあまり必要としないひと
こんなシチュエーションで
- 趣味に没頭しているときの相棒に
- 友人たちと宅のみをするとき
- 毎日の晩酌に
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【8本まとめてレビュー】近くで簡単に手に入る海外ビールから気軽に始めよう!
キレとのどごしの良さが楽しめるデイリー向きビール【カールスバーグ】
いまやデンマークどころか世界中で見かけるほどに浸透しているブランド「カールスバーグ」
一度は見かけたことがあるひとも多いのでは?
カールスバーグは1847年に首都コペンハーゲンで創業したビールメーカーの一大ブランド。
ビアスタイルは世界中で愛されているピルスナータイプで黄金色のビールとすっきり爽快な味わいが特徴です。
抜栓してグラスに注いだときに立ち込める香りは、かすかに麦の香ばしさを感じる程度ですが
スパードライを思い出すほどに、コショウのようなスパッとした辛味とキレのある苦みが特長の辛口ビールです。
カールスバーグはグラスに注ぐとより味の深みを感じ取ることが出来るのですが
現地のデンマーク含めて海外で飲んでいると、だいたい「そのままで」楽しんでいる方が多いです。
料理といっしょに楽しむのであればデンマークの名物「スモーブロー(オープンサンドイッチ)」を用意すると良いでしょう。
※(自分で簡単に作れたりしますので、ぜひ挑戦してみるのも◎)
ボトルのデザインセンスもさることながらデンマーク人のようにすらっとした背高いボトルは「おしゃれ」なオーラ。
仕事終わりに冷蔵庫から取り出す瞬間から、きっと飲むのが楽しくなることでしょう。
イベントごとなどのシチュエーションにもおしゃれにキマるブランドなので、ぜひアクティビティのおともにぜひ!
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200円前後が最安か:ネット販売から入手するのがオトク
サッカーを見ながら飲みたいビールにランクインする(?)カールスバーグ。
イングランドの超有名FC「リヴァプールFC」のスポンサーとして、オリジナルビールを作成したりと精力的。
リヴァプールFCへのスポンサーは1992年から始まりましたが、元々EURO(欧州のプロサッカー大会)への公式スポンサーとして1988年から取り組まれているほどに文化貢献活動をおこなっています。
そんなカールスバーグですが酒販に強いリカーショップやスーパーで気軽に置いてあり、見つけるとおもわずニヤッとしてしまうぐらいに好きなブランドです。
夜の繁華街向けにドリンクを供給しているような街角の酒販店だと結構な確率で販売していることも。
おおよそ1本あたり220円~で販売していると、安い範囲。
もしも【最安】で購入したい場合は、Amazonや楽天のような通販サイトから購入するのがベストでしょう。
1本あたり200円程度で入手できるので、もはや日本の大衆ビールとまったく変わらない価格帯
というのも、日本に出回っているカールスバーグは日本の大手ビール会社Suntoryがライセンス生産しているものです。
Suntoryとカールスバーグの提携は古く、1986年から始まっているのですが初めて聞いたというひとも多いのでは?
カールスバーグの出身地:デンマークの首都コペンハーゲンへ
日本から直行便でおよそ12時間。
デンマークの首都コペンハーゲンに到着です。
コペンハーゲンといえば、童話作家アンデルセンの舞台だったり、かのウォルトディズニーがディズニーランド構想の参考にしたチボリ公園と
観光名所に事欠かない都市として知られています。
歴史としては10世紀頃から良質な港として重宝され海運業で盛んになり、現在は経済の中心地として機能するまでに至ります。
海風から運ばれてくる潮の香りに胸を弾ませながら、元気に観光していきましょう👇
コペンハーゲンの観光名所
■ 観光スポットには
【市庁舎】
【チボリ公園】
【ニューハウン】
■ 歴史を学ぶには
【ローゼンボー城】
【フレデリクス教会】
【クリスチャニア】
【救世主教会】
■ グルメ巡り
【スモーブロー】
【フリカデラ】
【カールスバーグ飲み比べ】
「コペンハーゲン中央駅」を中心に観光名所が点在しているのでメトロやバスを有効活用して1日で巡ってみましょう。
コペンハーゲンは自転車の利用者が多いことでも知られている都市。
公共のレンタサイクルで街巡りしてみるのも良い方法なので、余裕と勇気がある方はぜひ。
TIPS:デンマークの基本情報
国名:デンマーク王国
首都:コペンハーゲン
言語:デンマーク語
人口:約580万人(2019年)
宗教:プロテスタントが80%程度
日本から直通便:コペンハーゲン
通貨:クローネ(1クローネ=平均17円前後)
日本との時差:8時間ほど遅い(例:日本 10:00 瑞 2:00)
世界第4位の地位を築くまで成長したカールスバーグのはじまりについて
参照画像:カールスバーグHPより
いまや世界150か国(ちなみに全世界は196ヵ国で構成)という7割以上に進出して愛されている超ブランドのカールスバーグ。
カールスバーグは1847年にコペンハーゲンで活動していた醸造家「JC(ヤコブクリスチャン)ヤコブセン」こと「Jacob Christian Jacobsen」が立ち上げたブルワリーから歴史が始まります。
参照画像:カールスバーグHPより
ヤコブセンは1811年この世に生を受けます。
ヤコブセンの父親が1835年にこの世を去ると、父の仕事であった醸造家としての道を継ぐことになります。
ヤコブセンの夢である理想のビールを醸造するため、1845年にコペンハーゲンからドイツに向かいビール酵母の研究をしに旅へでます。
自分だけの特別な酵母を求めた旅はバイエルン地方ミュンヘンまで訪れるほどの遠出になりました。
ミュンヘンに着いたヤコブセンはシュパーテンブルワリーで醸造技術を学び知識と技術に磨きをかけていきます。
そうして同年(1845年の夏)シュパーテンブルワリーで自分の理想を詰め込んだオリジナル酵母をコペンハーゲンに持ち帰りました。
参照画像:カールスバーグHPより
新しい酵母を使ったビールを醸造するためにその2年後1847年にコペンハーゲンの中心地から離れた丘陵地帯に醸造所を建設します。
社名になった「カールスバーグ」は妻ローラとの間に授かった息子のカール(1847年当時で5歳)と
醸造所の場所が丘にあるため「バーグ bjerg(デンマーク語で丘)」を組み合わせて名づけました。
息子カールとの確執と新旧カールスバーグの合併による現在のブランドへ
JCヤコブセンが念願かなって立ち上げたカールスバーグは醸造所の火災に遭いながらも1868年にスコットランドへ輸出するなど着実に成長していきます。
またヤコブセンはビールの品質向上のため1875年にカールスバーグ研究所を立ち上げるといった未来への経営活動にも注力していました。
参照画像:カールスバーグHPより
そんななか、次期跡取りとして1866年から世界各地の醸造所で醸造技術を学んでいた息子カールが父の事業に参加することになります。
最初は順調に進んでいた父子の協業ですが、しだいに事業展開の不和から大規模な親子喧嘩をすることに。
カールは実際にカールスバーグ醸造所の別館に「Ny Carlsberg」という(NyはNewの意)新しいブランドを立ち上げ、しかもそのブランドと対称に
父ヤコブセンのカールスバーグを「Old」というポジションに置いて醸造・販売していきます。
しかもカールのNyブランドが父のよりもよく売れたため余計にもめたという話が残っています。
カールスバーグの経営者がカールに代わってから、1904年にはデンマーク王室から認められる醸造所になり
1906年には父ヤコブセンのブランドと分けていた新旧カールスバーグを統合したりと活動しています。
参照画像:wikipediaより
またカールは芸術方面にも非常に関心が高く、現在も大切に残されているカールスバーグ旧醸造所エリアに建造物「通称:エレファントタワー」や現在のカールスバーグ地区にある幾多の建造物デザインを指揮しています。
もともとはカールがイタリア・ローマ/ミネルヴァ広場にあるオベリスクを背負う象から着想したそうです。
またカールにとって象は「強さ・勤勉さ・忠誠心」をイメージする動物であったことから彼の理想とするもの(モットー)に合っていたといわれています。
カールは1914年に亡くなりますが、カールスバーグはその後も成長することを止めず世界規模のブランドへと成長するまでに至ります。
カールスバーグビジターセンターは休業していますが、コロナが落ち着いた頃にぜひ訪れてみてください👇
日本ではスタンダード品のみ(海外では多数のラインナップあり)
(2014年に世界1周50か国中コペンハーゲンで飲んだエレファント)
日本では残念ながらグリーンボトルのスタンダード品しか見かけませんが海外では以下のラインナップで展開されているカールスバーグ。
メモ
しょうじき、めちゃくちゃラインナップが豊富です(笑)
ほとんどが海外でしか飲めないブランドばかりなのでもし北欧へ訪れることがあれば、街の酒屋さんで手に取ってみてはいかがでしょうか?
とくに1883年当時に使われていた酵母を完全培養に成功して作り出した「1883」はぜったいに飲んでみたい一本。
カールスバーグのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- 水のようにぐいぐいっと飲めるビールが好きなひと
- 濃い・重たい味わいのビールが苦手なひと
- ビールを飲むとき、つまみをあまり必要としないひと
こんなシチュエーションで
- 趣味に没頭しているときの相棒に
- 友人たちと宅のみをするとき
- 海を見ながら
飲むだけでなんだかオシャレ上級者の気分になれる「カールスバーグ」ビール。
たまには定番のビールから一歩飛び出してデンマークのビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。