このビールはこんな感じ!
- 水のように超あっさりしてて爽快感強めのライトテイスト
- 「のどの渇きを癒したい」ひとにおススメ
- 「コクや旨味」を重視するひとにはNG
- 南イタリアで醸造されているビールブランド
Ciao!(チャオ!)
本日の一杯は陽気な国「イタリア」から暑い国にふさわしい爽快なテイストの「ドレハ-」をご紹介します。
以前ご紹介したイタリアブランドの「モレッティ」と同じくハイネケングループの傘下に入っているドレハ-。
もくじ
ドレハ- 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300円レベル
入手難易度
☆☆ 海外ビールに強い量販店で入手可能
アルコール度
4.7%
タイプ
ピルスナー
ドレハ-の味わい
- 大正製薬の鉄分補給ドリンクアルフェミニのような香り
- 苦みがゆら〜っと漂うように、飲み始めから終わりまで長く続いていく
- ペローニとは口当たりと苦みの質感が異なるものの、爽快感重視
- ビールとしてのコクや旨みは感じにくい
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:5.0 ☞さっぱりして飲みやすい
▶コク :1.0 ☞ちょっとしたアクセント
▶苦み :2.5 ☞メリハリの利いた
▶酸味 :1.5 ☞やや控えめ
▶甘み :1.0 ☞やや控えめ
こんな方におすすめ
- アメリカ系ライトラガーが好きなひと
- ビールはのど越し!派
- ビールは気取らず飲みたい時にグイっ!と飲みたいひと
こんなシチュエーションで
- イタリア料理を食べながら
- 海を見ながら
- 作業中に
- のどが渇いたときに
爽快さという点で上位に入る超ライトテイストな【ドレハ-】
以前イタリアのビールブランドということでご紹介した「モレッティ」は日本でも知名度の高いブランドでしたが
今回ご紹介するのはやや通なブランド「ドレハ-」です。
イタリアといえば手ごろで美味しい「ワイン」から始まり「グラッパ」や「サンブーカ」といった蒸留酒が親しまれているお国柄。
もちろん、自国ブランドのビールも愛されています。
イタリアのビールブランド(一部)
▶ 「ペローニ」 (Peroni)
▶ 「ドレハー」 (Dreher)
▶ 「モレッティ」(Moretti)
▶ 「メナブレア」(Menabrea)
▶ 「メッシーナ」(Messina)
▶ 「イクヌーザ」(Ichnusa)
管理人が試飲したブランド「ペローニ」「モレッティ」と比べるとドレハ-はスパークリングウォーターのような超爽快な刺激とさっぱり感を味わえる1本。
ビールらしさは飲んでいるときに感じる「じわーっとくるホップの苦み」ぐらいでしょうか。
ただ、ちょっと気になったのがグラスに注いだときに感じた不思議な香り。
参照画像:大正製薬HPより
管理人の好み的には「モレッティ」を推すところですが、まだ飲んだことの無いひとは一度「モレッティと比較しながら」飲んでみることをおススメします。
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ドレハ-を輸入している「池光エンタープライズ」ってどんな会社?
現在はオランダのビールブランド「ハイネケン」グループの傘下に入っているドレハ-。
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【レビュー】オランダ ハイネケン:味の特徴とこんなひとにオススメ!
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ハイネケンといえばキリンがライセンス契約を結び日本国内で製造・販売していることで知られていますが
ことドレハ-についてキリンビールの名前は記載されていません。
ドレハ-はイタリアで製造されていて、日本には輸入品として来日しています。
その輸入元は「池光エンタープライズ」という輸入商社。
いったいどんな会社なのでしょうか?
という疑問を胸にドレハ-を輸入販売している池光エンタープライズについて調べてみました👇
池光エンタープライズってこんな商社!
▶ 1980年創業の酒類輸入販売業者
▶ 1985年にタイのシンハー日本総代理店として販売活動
▶ 2008年に東証一部の総合商社カメイ100%子会社に
タイのシンハーは以前本サイトでもご紹介したことのある超有名ビールブランド👇
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【レビュー】タイ シンハー:味の特徴とこんなひとにオススメ!
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親元であるカメイ株式会社は1903年(明治36年!)に創業した超大手商社です。
創業者亀井文平氏が宮城・塩釜で創業し、石油・LPガスなどのエネルギー商材を中心に産業部材・食品など幅広い商品を扱っています。
池光エンタープライズは2008年、カメイの傘下に入りましたが、その後も中国の青島ビール日本総代理店契約を締結するといった海外のお酒の輸入拡販に努めています。
ドレハ-の生産地:イタリア南東部「ターラント」から北西にある「マッサフラ」
ターラントはイタリアの南部、地図上でいえば「ブーツのかかと」ぐらいに位置する港町👇
ターラントは人口20万人の港湾都市、周辺には化学工場・食品工場といったような企業の生産拠点が多く存在しているのが特徴です。
イタリア南部の街といえば「ナポリ」がポッと出てきますが、ターラントからはかなり遠いので行こうと思う場合はちょっと気合が必要。
本題のドレハ-醸造所があるのがターラントからさらに北西へ進んだところにある街「マッサフラ」。
現在はハイネケン・イタリアという社名で操業しています。
ここでは、ドレハ-へ訪問する場合を想定して拠点となるターラントの観光を紹介します👇
ターラントの観光名所
■ 観光スポットには
【アラゴン城】
【National Archaeological Museum of Taranto-Marta】
(考古学博物館)
【TARANTO SOTTERRANEA Percorsi di Archeologia Urbana - Area di Necropoli】
(ターラントの地下古代都市跡を見学できる史跡)
【Museo Ipogeo Spartano di Taranto】
(こちらも古代都市跡を見学できるが、より荘厳で必見)
■ グルメ巡り
【イタリア料理を食べつくす】
【シーフードやチーズ】
【プーリア州のワイン】
■ プーリア州を巡る旅
【アルベロベッロ】世界遺産
【マテーラ】 世界遺産
【レッチェ】 バロック式の美しい街
などなど・・・
気になるターラントへのアクセスですが、以下の手段が取れます👇
参考
▶ ローマ~バーリは飛行機
☞ライアンエアーなどLCCで片道1時間
値段も安く、選ばない手はない
▶ バーリ~ターラントは国鉄か長距離バス
上述したイタリア南部のバーリ・ターラントが属している「プーリア州」は観光・グルメの宝庫。
「もうイタリア北部は観光したことがあるよ!」
というひとは、ぜひ南部の旅行に行かれてみてはいかがでしょうか?
TIPS:イタリアの基本情報
国名:イタリア共和国
首都:ローマ
言語:イタリア語
人口:約6,000万人(2019年)
宗教:ほぼキリスト教(カトリック)
日本から直通便:ローマとミラノが結んでいる
通貨:ユーロ€(1€=平均120円前後)
日本との時差:8時間差(日本が12時なら伊が明け方4時~)
創業はオーストリア?ドレハ-醸造所の変遷【ドレハ-ブルワリー】
今回ドレハ-創業の歴史を調べてみると、とても興味深いことがわかりました。
それはドレハ-が創業した場所です。
いまではイタリアビールブランドとしてプーリア州に工場がありますが、創業者の「フランツ・アントン・ドレハー(Franz Anton Dreher)」が1773年にオーストリア・ウィーンで自らのビール醸造所を立ち上げます。
ただ、ドレハ-家はボヘミア(現在のチェコ西部)で長く続いていたビール醸造家の血筋であることから近隣のウィーンに行く「なんらかの」理由があったのでしょう。
ラベルデザインに記載されている「ビールを給仕するウェイター」はフランツ氏本人。
これは家族が営むビール醸造所併設のパブでウェイター(ビールケルナーと呼ぶ)として働いていたことにちなんでいます。
ウィーンで立ち上げたドレハ-醸造所は2代目でありフランツ氏の息子であるアントン・ドレハ-が1841年にラガービールの開発や1858年のウィーンビールフェアで金メダルを受賞するなどドレハ-の知名度と権威性を高めていきました。
3代目アントンの代になると、パリ万国博覧会での出展や初の海外輸出(輸出先はオランダ)など事業規模をさらに大きくしていきます。
そのため、3代目アントンはイタリア北東部の都市トリエステに土地を買い新工場を立ち上げます(1870年のこと)
現在のプーリア州マッサフラに工場を移したのは1960年代。
オランダのハイネケングループの傘下に入ったのがその10年後、1970年代になります。
レギュラー以外はラドラーのみ!【ドレハ-】
以外にもレギュラー品以外のバリエーションはリリースしていないドレハ-。
ドレハ-のテイストから察するとさっぱりした飲み口のラドラーだと思われ、見るからに美味しそうです👇
参照画像:ドレハ-HPより
ちなみに、ラドラーとは「ビール+レモンジュース」で割ったビアカクテルのこと。
日本だとほとんど市販品で販売されていないですが、海外諸国ではよく見かけるアルコール飲料です。
ドレハ- まとめ
こんな方におすすめ
- アメリカ系ライトラガーが好きなひと
- ビールはのど越し!派
- ビールは気取らず飲みたい時にグイっ!と飲みたいひと
こんなシチュエーションで
- イタリア料理を食べながら
- 海を見ながら
- 作業中に
- のどが渇いたときに
炭酸の刺激が心地良い超ライトテイストの「ドレハ-」
たまには定番のビールから一歩飛び出してイタリアのライトビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。