アメリカ 北・南アメリカ

【レビュー】アメリカ バドワイザー:味の特徴とこんなひとにオススメ!

ROCK

1985年長野県生まれ これまで51か国を訪問 これまで飲んだ海外ビールブランドは200種類以上 2021年6月びあけん3・2級併願合格 現在、日本のクラフトブルワリーと協力してオリジナルビールブランドを製作中

このビールはこんな感じ!

  • 炭酸の刺激とのど越し重視のアメリカビール!
  • 「毎日気軽に飲みたい!」ひとにおススメ
  • 「薄いビール」なので、軽い味わいが苦手なひとにはNG
  • 世界中で販売されている超有名ビールブランド

Hi!

本日の一杯はアメリカが生んだ超有名ビール「バドワイザー」ビールをご紹介します。

 

赤と白のコントラストデザインが印象的なグローバルビールブランド。

 

ROCK
バドガールを思い出す方は私と同世代ですね!

 

もくじ

バドワイザー 基本スペックとおススメできるひと

価格帯

 ☆  日本のプレミアムビールと同等

入手難易度

 ☆  スーパー・コンビニで入手可能

アルコール度

 5.0%

タイプ

 アメリカンラガー

バドワイザーの味わい

  • やや洋ナシもしくはトロピカルな香りがする
  • 飲んだ後のキレっぷりが秀逸で口の中がスッキリする
  • ビールとしての深い味わいはかなり控えめで飲みやすい

テイスト分布図

参考

数値について

▶あっさり:4.5 ☞かなりあっさり

▶濃厚さ :1.5 ☞かなりひかえめ

▶苦み  :1.5 ☞あまり感じない

▶酸味  :1.5 ☞かなりひかえめ

▶甘み  :2.0 ☞麦とコメの甘み

こんな方におすすめ

  • 炭酸強めでスーパードライ系統が好きなひと
  • 濃い・重たい味わいのビールが苦手なひと
  • フライドチキンやポテトチップスのような揚げ物と一緒にビールを飲むひと

こんなシチュエーションで

  • ハリウッド映画のアクションムービーを見ながら(相棒はバタピーで)
  • お風呂あがりに一本飲んでのどを潤す用
  • BBQや釣りなどのアウトドアをしているときに

※近所のスーパー・コンビニで買える海外ビールをまとめて8本紹介しています👇

アメリカを代表するラガービールブランド【バドワイザー】

ROCK
おそらくアメリカのビールと言ったらバドワイザーを思うひとが多いのでは??

 

それぐらいに日本でも浸透している一大ブランドのバドワイザー。

黄金色の明るいビールは軽くて飲みやすいテイストを連想させます。

 

よくアメリカのビールは軽い!という話を聞くことがあると思いますが、多くの方は日本の大手ビールと比較されて思われることが多いのかもしれません。

 

ですがこうして海外ビールデータブログを執筆していると、同じアメリカのビールブランドでもバドワイザーはまだコクのあるタイプ。

 

ROCK
ミラーやパブストはもっと軽いテイストです

バドワイザーのテイストの元となったのは、遠く離れたチェコ共和国にあるブランド【ブドバー】。

【レビュー】チェコ ブドヴァル:味の特徴とこんなひとにオススメ!

続きを見る

ドイツ系アメリカ人のアドルファス・ブッシュ(創業者)があやかって立ち上げたバドワイザーですが、個人的にブドバーと比較するとあまり似ていないような・・・??(笑)

唯一類似しているところを挙げるとすれば、香りが洋ナシもしくはトロピカルフルーツを思わせる香りが似ているといえます。

 

ブドバーは結構レアなビールブランドですので、もしどこかで見かけたらぜひバドワイザーと比較飲みしてみると楽しいですよ!

 

そんなバドワイザーですが、値段も手ごろでライトテイストなビールのため【デイリー消費】用としてうってつけ

 

そのままでのどの渇きを癒すために飲むのも良し。

 

もしくは、バドワイザーの爽快感を活かして揚げ物といっしょに楽しんでみましょう!

執筆しながら、ずっと「ケンタッキー」フライドチキンのことが頭から離れませんでした(笑)

 

油でカラッと揚がったころもと鶏肉のジューシーさはバドワイザーにとって最高の相棒です。

今回は、セブンイレブンで購入した「バタピー」をおともに。

 

キレの良いビールほど、バタピーの塩気と脂分がマッチします。

 

ROCK
缶or瓶のまま飲む方がよりスッキリとした味わいで楽しめるのでおススメ

※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事

【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!

続きを見る

【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!

続きを見る

200円以下で販売していれば◎その場で購入しておこう

ROCK
個人的にじゃぶじゃぶ飲みたい・・・!

超気楽にぷしゅっと開けてグイっと飲みたいブランド「バドワイザー」

 

気兼ねなくどんどん飲むことが似合っているブランドは、バドワイザーならでは。

 

個人的には、ケース単位で購入して毎日飲んでおきたいですね。

 

どこでも販売しているレベルで流通しているバドワイザーは、おおよそ200円前後で販売しています。

 

かなり安いところだと一本当たり約180円(税別)ぐらいで販売しているので、日本の大衆ビールレベル。

 

ROCK
ケース購入だと持って帰るのが面倒くさい!

 

そういう方は、Amazonや楽天のような通販サイトから購入から購入しておきましょう。

 

ネットだと、最安レベルで1本あたり190円~で見つかります👇

 

バドワイザーの出身地:アメリカ・ミズーリ州のセントルイス

バドワイザーの生まれ故郷セントルイスは、日本から乗り継ぎ便でおよそ16時間の長旅。

 

中央をミシシッピ川が流れ、東側に最寄りの空港「セント・ルイスダウンタウン空港」

 

西側にバドワイザーの製造拠点「セントルイス醸造所」があります。

 

この町はアメリカの西部開拓はじまりの地として、観光名所の「ゲートウェイアーチ」と周辺の公園・博物館が見どころ。

公園の近くにはメジャーリーグのカージナルスが本拠地にしている「ブッシュ・スタジアム」も。

 

スポンサーはもちろんバドワイザーの会社「アンハイザー・ブッシュ」

 

ROCK
野球観戦しながらバドワイザーを飲む休日を味わってみたい!

TIPS:アメリカの基本情報

国名:アメリカ合衆国

首都:ワシントン特別行政区

言語:英語

人口:約3億3千万人(2019年)

宗教:キリスト教が主流

日本から直通便:ニューヨークやシカゴなど多数都市と結んでいる

通貨:米ドル(1ドル=平均100円前後)

日本との時差:東西エリアで14-17時間と差がある(日本が12時なら米が深夜10時~)

知っているようで意外と知らない?バドワイザーの歴史「アンハイザー・ブッシュ醸造所」

参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

バドワイザーのブランドはあまりにも有名なのですが、実際にどのようにして歴史が始まったのかを知っているひとはそう多くないのかも?

 

かくいう管理人も有名であるが故、不勉強だったので色々と調べてみることに。

バドワイザーが立ち上がったのは1876年のアメリカ・セントルイス

参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

創業者のドイツ系アメリカ人「アドルファスブッシュ Adolphus Busch(1839年– 1913年)」とされていますが、実はもう1人創業に深く携わっていた人物も挙げなくてはなりません。

 

それが「エーベルハルト・アンホイザー Eberhard Anheuser(1806年 – 1880年)」というアドルファスと同じドイツ系アメリカ人で元々は石鹸・キャンドルメーカーの社長でした。

 

アドルファスとは義父の関係にあたります(エーベルハルトの娘リリーとアドルファスが1861年に結婚したため)

1936年にリリースした初の缶ビールタイプ
参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

時は1857年、ドイツに暮らしていたアドルファスは当時ヨーロッパの移民先で注目されていたアメリカ:ミズーリ州・セントルイスに18歳の頃移住します。

 

セントルイスはその土地柄、ビールを醸造するのに適した水・麦があり、加えてドイツ系移民も多く渡ってきていたのでビールのニーズがかなりありました。

 

実際に19世紀中ごろには多くの醸造所が存在しており、もう1人の創業者エーベルハルトも破産しかかっていた醸造所を買収・自身の醸造所にしています。

参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

そんな風土の中で、アドルファスは妻の家族の事業を手伝う形でエーベルハルトの醸造所「E. Anheuser&Co」のセールスマンとして雇用されます。

 

ROCK
アドルファスは1870年代にヨーロッパへ渡りビール市場を研究しました

19世紀後半に大流行していたボヘミアンピルスナーからの着想と有名な訴訟問題

アドルファスがヨーロッパに渡って参考にしたのが、1842年にチェコで誕生したピルスナー「ボヘミアンピルスナー」です。

 

それまでのビールは硬水を仕込み水として使っていたため、ラガー系ビールはあれど茶褐色の濃い色合いでした。

それがチェコの水質により偶然出来上がった黄金色のラガー系ビール:ピルスナーはたちまち世界中で話題に。

 

ROCK
チェコのビールについてはこちらでも解説しています👇
【レビュー】チェコ ピルスナーウルケル:味の特徴とこんなひとにオススメ!

続きを見る

ピルスナービールの人気は爆発的勢いで、19世紀後半にはアメリカにも渡っていきます。

そうした市場の動きを研究していたアドルファスがインスピレーションを得たブランドが当時アメリカへ輸出していたチェコのブドヴァルでした。

ブドヴァルは現在も国が運営しているビール醸造所でその歴史は13世紀までさかのぼります。

【レビュー】チェコ ブドヴァル:味の特徴とこんなひとにオススメ!

続きを見る

アドルファスはアメリカに戻り「ブドヴァルのような黄金色のピルスナーを作る」というテーマの下、チェコ語「ブドヴァイゼル・ビール」の英語訳「バドワイザー・ビール」というのちの一大ブランドを開発・リリースしました。

参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

1876年リリースされた当時、アドルファスは現在では当たり前のように使用されている冷蔵技術をいち早く導入し、冷温管理・冷温輸送による品質の徹底化を実現。

 

瞬く間にアメリカ全土で「プレミアムビール」の代名詞になるほど人気になりました。

参照画像:アンハイザー・ブッシュHPより

1879年には社名を「アンハイザー・ブッシュ社」に変更し飛ぶ鳥を落とす勢いで突き進むバドワイザーですが、それまでアメリカへ輸出していたチェコのブドヴァルとブランド名の問題で衝突することに。

アドルファスは「バドワイザー」のブランド名をアメリカで商標登録したことでチェコのブドヴァル(正式名:ブドヴァイゼル)が違反に当たるとして問題になりました。

ROCK
同じ名前として扱われてしまうので、問題にもなりますよね

この争いは何十年にも続き、結果的にはチェコのブドヴァルの方が下りる事態に。
※ご興味があれば、ブドヴァルもぜひ👇

【レビュー】チェコ ブドヴァル:味の特徴とこんなひとにオススメ!

続きを見る

20世紀初頭はアメリカの禁酒法やWWⅠ(世界大戦)などで苦難の時代もありましたが、2つの世界大戦を耐え忍んだあとはアメリカ最大の醸造所として君臨。

 

時代が進み、2000年初頭にはアメリカを中心に世界の有名な他醸造所を吸収合併して「1つの集合体」になります。

当時、世界を震撼させたといわれているのが2008年にベルギーのリカー系超大企業「インベブ社」との提携

 

ヨーロッパの醸造所を束ねていたインベブ社との提携が実現すれば、世界でTOPに立つ超巨大企業連合が出来上がります。

ROCK
余談ですが、ここでもアンハイザー・ブッシュとインベブ社で提携の内容でかなり揉めたとか・・・

 

現在は世界最大のブランドとして君臨し続ける「アンハイザー・ブッシュ・インベブ社」ですが

 

バドワイザーを醸造し続けているアンハイザー・ブッシュ醸造所は今も発祥の地セントルイスでバドワイザーブランドを提供し続けています。

巨大なセントルイス醸造所へ見学に行ってみよう(コロナウイルスにより中止)

西部開拓の歴史を切り開いた場所「セントルイス」から創業したビールブランド「バドワイザー」

 

1876年から今に至るまで世界中にバドワイザービールを供給し続けています。

 

セントルイスにある本社と隣接した醸造所では、ビジター向けの工場見学が出来、セントルイスを代表する観光スポットになっています。
(※現在、工場見学は不可。はやく世界中でコロナウイルスが終息して欲しいものです)

▽公式HP上での再開を心待ちにするばかりです▽

Welcome to the Budweiser Brewery Experience

There is no other brewery experience in the world quite like an Anheuser-Busch brewery tour. With six Brewery Experience locations across the country, each location has its own story, providing unique perspectives on the history and making of Budweiser. Learn more about our brewery locations.

よく見かける赤いラベルのレギュラー品のほかにもラインナップは多数(日本未販売)

赤と白のコントラストが映えるバドワイザー。

現在、レギュラー品のほかに、以下のブランドが展開されています👇

ポイント

■ バド ライト

■ バドワイザー セレクト

■ バド アイス

などなど・・・

日本では、並行輸入品ぐらいでしか見かけられないところ。

 

レギュラー品と比べるとどれも入手難易度がかなり高めです。

 

ROCK
他ラインナップ品を味わってみてください!

 

バドワイザーのレビュー まとめ

こんな方におすすめ

  • 炭酸強めでスーパードライ系統が好きなひと
  • 濃い・重たい味わいのビールが苦手なひと
  • フライドチキンやポテトチップスのような揚げ物と一緒にビールを飲むひと

こんなシチュエーションで

  • ハリウッド映画のアクションムービーを見ながら(相棒はバタピーで)
  • お風呂あがりに一本飲んでのどを潤す用
  • BBQや釣りなどのアウトドアをしているときに

 

うだるような暑さのときこそ、ぐいぐいっといきたくなるビール「バドワイザー」

 

たまには定番のビールから一歩飛び出してアメリカのビールを楽しんでみませんか?

 

至福の時間をぜひ。

-アメリカ, 北・南アメリカ

© 2024 ファウンドビア! ビールで巡る世界旅行 Powered by AFFINGER5