ペルー 北・南アメリカ

【レビュー】ペルー クスケーニャ ゴールデンラガー:味の特徴とこんなひとにオススメ!

ROCK

1985年長野県生まれ これまで51か国を訪問 これまで飲んだ海外ビールブランドは200種類以上 2021年6月びあけん3・2級併願合格 現在、日本のクラフトブルワリーと協力してオリジナルビールブランドを製作中

このビールはこんな感じ!

・さつまいも風味の個性的なラガー

いものでんぷん・香ばしさを好むひとに

個性的な風味を持つため購入前に本サイトをチェック

・ペルーの超大手メーカーのプレミアムビールブランド

buenas tardes!(ブエナス タルデス!)

 

本日の一杯は神秘の国、南米ペルーでプレミアムブランドとして君臨する「クスケーニャ」からラガーをご紹介します。

 

醸造しているメーカー「Backus and Johnston Brewery」でクスケーニャブランドは素材にこだわった同社の高級ブランド帯。

 

ROCK
個性的な味わいですが、見聞のために味わってみては?

 

もくじ

クスケーニャ ゴールデンラガー 基本スペックとおススメできるひと

価格帯    

☆☆  300-500円レンジ

入手難易度

☆☆☆ 海外ビールに強いネットショップで入手可能

アルコール度

4.8%

タイプ

ピルスナー

クスケーニャ ゴールデンラガーの味わい

  • 蒸したさつまいものようなの香り
  • じゃがいものようなでんぷんの味
  • 口当たりが硬く焦がしたような苦みがある
  • 炭酸の刺激と苦み・酸味が印象的

テイスト分布図

参考

数値について

あっさり:4.0 ☞爽快感強め

コク  :1.5 ☞ほのかに

苦み  :2.5 ☞日本の大衆ビール並み

酸味  :2.5 ☞適度なアクセントに

甘み  :2.0 ☞やや甘め

こんな方におすすめ

  • ペルーのクリスタルでは物足りないひと
  • 珍しい国のビールを味わうのが好きなひと
  • ビールマニア

こんなシチュエーションで

  • のどの渇きを癒す
  • スイーツといっしょに

 

ペルーのプレミアムビールブランドとして名高い[クスケーニャ ゴールデンラガー]

ROCK
ボトル下部にはインカ帝国の石積みを模した彫りあしらったこだわりっぷり!

なかなか日本ではお目にかかれない「ボトルデザイン」がとても印象的なクスケーニャから代表スタイルのラガーを紹介します。

クスケーニャという商品名の元になったのがインカ帝国の首都であった「クスコ」という都市の存在

 

「クスコ」は現在もペルー(+ボリビア)で公用語の1つとして使われているケチュア語で「へそ」という意味にあたります。

 

これはインカ帝国時代、首都のクスコこそが世界の中心(へそ)である!ということから来ていると言われています。

偉大な都市の名を冠するブランド「クスケーニャ」はまさに醸造元である「Backus and Johnston Brewery」においてフラッグシップモデルとして扱われるビール。

参考

<クスケーニャブランド一覧(一例)>

(左から)

・ダブルモルト ・ダーク ・ラガー ・レッド ・ホワイト(小麦)

参照画像:Backus and Johnston Brewery

21年9月現在、5種類のラインナップを揃えているクスケーニャですが、今回のラガーはその大元となったスタイル。

香りはさつまいも!というビールには珍しいフレーバー

口に含んでみると、焦がしたカラメルを思わせる苦みと「じゃがいも」を食べたときのデンプン感

 

炭酸の刺激が心地良いピルスナータイプで有りながら、いもテイストが後を引いて印象に残ります

 

北米・南米のビールはあっさり爽快テイストが主流なのですが、飲みやすさを重視してかコクはかなり控えめ。

 

ですが、クスケーニャはグビグビ飲める!というわけでも無い「不思議な子」。

ROCK
なんとなくイメージするペルーの風景を連想させます

とても個性的な味わいゆえに万人へおススメできるブランドではありませんが

南米の空気を感じてみたい・・・!
春田さん

というひとには一度飲んでみる価値があるビールです。

そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事

【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!

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【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!

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輸入元の[G&Cコーポ]と頼もしい品揃えが備えている[酒のやまいち]

クスケーニャ ゴールデンラガーの裏面を覗くと書かれている「輸入元:G&Cコーポ」。

 

聴いたことが無い会社のため、調べてみることに👇

G&Cコーポってこんな商社!

三重県桑名市に居を構える

 2015年創業、ペルーを中心として南米の食品を輸入する商社

詳しくはコチラ

残念なことに「これ以上」の情報が見つからず・・・。

 

機会があれば、会社へ取材しに行きたいと思います。

Tips!:管理人が調達した「酒のやまいち」について

気を取り直して(?)今回のクスケーニャ ゴールデンラガーなどペルービールを調達するのにお世話になったショップを併せてご紹介します

(G&Cの件が分からなくて誤魔化してますね・・・)
青井くん

海外ブランドのビールを手に入れようと思ったら、悩むのが「調達先」。

 

近所のスーパーや仕事帰りにあるリカーショップで売っていればいいのですが、なかなかそうはいきません。

 

その時に重宝するのがAmazonや楽天市場のような大型ECモール。

ご紹介している「酒のやまいち」は管理人がよく使用するサイトの1つで、楽天市場にショップサイトを展開しています。

酒のやまいちってこんなショップ!

1982年創業の株式会社ドラジェというワインショップが母体

基本的にECサイトでの販売としている

やまいちはドラジェの「洋酒」専門ECサイトとして誕生

現在は同業のリードオフジャパン㈱の傘下に入って運営されています。

 

洋酒専門ネットショップだけあって、海外ビールの取り揃えは秀逸!

 

今回ご紹介しているクスケーニャ(ラガーのほかにダーク・レッド)3種類も取り揃えているお店なのです。

ROCK
珍しいビールを飲みたい!と思ったら覗いてみて!

酒のやまいちHPはこちら

 

クスケーニャシリーズを造り続ける醸造所:目的地の首都リマへ

ペルーの首都リマが後述する醸造所「Backus and Johnston Brewery」の拠点となっている都市。

あまりペルーを訪れる日本人のイメージが湧きませんが・・?
春田さん
ROCK
と思うかもしれませんが、じつは人気の観光国なんです・・!

ペルーを訪れる日本人はおよそ4~5万人!(参照データ)ということで人気目的地です。

 

旅に出る皆さんの目当ては「世界遺産」。

死ぬまでに一度は訪れたい!観光名所として常にTOPに入ってくる「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」は全人類憧れのスポット

 

ペルーといえばの代名詞にもなっている観光名所を見るために必ず訪れるのが首都のリマ。

リマは人口1,000万人、南米有数の大都市でスペイン植民地時代に建てられた旧市街の街並みが世界遺産として訪れる人々を楽しませています。

旧市街と新市街とでそれぞれ見どころが異なりますので、訪れる際はしっかりチェックして!

リマの観光名所

■ ぜひ立ち寄りたい <旧市街>

【マヨール広場】
【カテドラル】
【サン・フランシスコ教会】

■ ぜひ立ち寄りたい <新市街>

【ワカ・ウアジャマルカ】
【ワカ・プクヤーナ】
【アモール公園】

■ 他にもみどころたくさん・・・!

インディアン・マーケットでお買い物
新鮮なシーフードとピスコを楽しむ

    などなど・・・

ちなみにマチュピチュを見に行きたい場合は最寄りの街であるクスコという場所を目指す必要があります👇

首都のリマからかなり離れているため、ほとんどの人がクスコまで飛行機を利用。

 

陸路でリマから行くなら、道中にあるナスカに寄ってからというコースもアリでしょうか(長期休みが取れる前提)

ROCK
標高が高いエリアが多いので、高山病にはお気をつけて!

TIPS:ペルーの基本情報

国名:ペルー共和国

首都:リマ

言語:スペイン語

人口:約3,250万人(2019年)

宗教:8割ローマカトリック教徒

日本から直通便:無し。北米から経由便で20時間以上

通貨:ペルー ソル(1ソル=平均26円前後)

日本との時差:14時間遅れている(日が夜9時なら秘は朝7時)

19世紀にアメリカ人の手で創立されたビバレッジ企業「Backus and Johnston Brewery」

参照画像:BACKUS公式HPより

ペルーを訪れたら見ないひとは居ないほど市場に浸透しているバッカス&ジョンストン【Backus and Johnston Brewery】の製品群

 

日本で言うアサヒやキリンクラスの市民権を持っている同社ですが創業したのは2人のアメリカ人でした。

参照画像:BACKUS公式HPより

社名にもあるバッカスの名は「ジェイコブ バッカス Jacob Backus」次いでジョンストンは「ハワード ジョンストン Howard Johnston」

 

彼らの名が刻まれた会社は1879年に創業しました。

創業当時は首都リマにあるリマック地区というエリアで醸造所兼製氷工場[Backus and Johnston Brewery and Ice Factory]として設立。

海外のビールブランドって製氷工場スタートが多いような・・・???
春田さん
ROCK
現代のような冷房設備が無い時代は氷で温度調節するのが一般的でしたからね

ドイツのリンデ(カール・フォン・リンデ)がビールに活用できるような冷凍・冷却機械の理論を生み出したのが1871年頃

 

バッカス氏らが創業した1879年では産業用冷却設備は普及していないと推察できます。
※余談ですが、アメリカンのバドワイザーは世界に先駆けて冷却設備を導入しています👇

【レビュー】アメリカ バドワイザー:味の特徴とこんなひとにオススメ!

続きを見る

話を戻しますと、2人が立ち上げた会社の事業を継続させるための経営戦略として、1889年にロンドンで「Backus&Johnston Brewery Company Ltd」を設立。

 

1954年にペルーのビジネスマンが2人の会社を買い取るまで会社を英国の企業という扱いの下、リマの醸造所を運営していきました。

ROCK
彼らがなぜそのような戦略を取ったのか、は不明です

英国企業→ペルー企業に切り替わった1954年から時を経て、2005年にイギリスのSABミラー社が買収、さらにABインベブ社がSABミラーを買収と経統合を繰り返して現在に至ります。

 

今回ご紹介しているクスケーニャは1908年にデビューしたブランド

 

力強い味わいのクスケーニャは、当時の宣伝で「インカのビール」という刺激的なキャッチコピーで話題に。

 

現在のビンボトルに彫られている12角石デザインは2007年のデザイン変更で取り入れられました。

ROCK
こだわりの原料とインカを表現するデザインで「ペルーの象徴」とするブランドに!

公式HPはコチラ

日本では非常に珍しいラインナップが豊富な[バッカス&ジョンストン醸造所]

下面発酵系ビールが主流ですが、大手らしいしっかりしたラインナップを展開しています。

 

同社のビールはクスケーニャブランドとクリスタルが日本に輸入されているので、南米ファン(?)はぜひ入手してみては?

醸造元ではそのほかにもこんなブランドを展開しています👇

その他ラインナップ


■ クリスタル             (4.6%)

■ クスケーニャ ロハ    (5.0%)

■ クスケーニャ ネグラ   (5.5%)

クスケーニャ トリゴ   (5.0%)

クスケーニャ ドブレ マルタ(5.0%)

公式HP(英語)

今回のクスケーニャはイモを思わせる味わいなのは、なんとなくペルーを思い起こさせるテイストで旅した気分になれました。

 

海外ビールの魅力は必ずしもビールの美味しさだけではありません。

 

遠路はるばる異国の日本までやってきた「現地の味」には、その土地の空気感をも運んできています。

ROCK
美味いマズイは個人の嗜好なので、せっかくなら色々な角度で楽しんでみよう!

 

クスケーニャ ゴールデンラガー のレビュー まとめ

こんな方におすすめ

  • ペルーのクリスタルでは物足りないひと
  • 珍しい国のビールを味わうのが好きなひと
  • ビールマニア

こんなシチュエーションで

  • のどの渇きを癒す
  • スイーツといっしょに

ラガーにして「イモ」の濃い味わいが大地の力強さを連想させる『クスケーニャ ゴールデンラガー』

 

たまには定番のビールから一歩飛び出してペルーのプレミアムビールを楽しんでみませんか?

 

至福の時間をぜひ。

-ペルー, 北・南アメリカ

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