このビールはこんな感じ!
・コーンの風味がやたら強い超ライトビール
・ビールはグビグビ飲みたい!派におススメ
・コクやうま味はいっさい感じられないので注意
・南米ペルーからやってきた超大衆ビールブランド
buenas tardes!(ブエナス タルデス!)
本日の一杯は神秘の国、南米ペルーで大衆的ブランドの「クリスタル」をご紹介します。
もくじ
クリスタル 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300-500円レンジ
入手難易度
☆☆☆ 海外ビールに強いネットショップで入手可能
アルコール度
4.8%
タイプ
ピルスナー
クリスタルの味わい
- 蒸したばかりのとうもろこしの香り
- コーンの風味が非常に強く終わりにじわっとくる苦みが続く
- コクもなくさっぱりした炭酸の刺激が続いていく
- のど越しで楽しむタイプのビール
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:5.0 ☞爽快感強し
▶コク :1.0 ☞感じない
▶苦み :3.5 ☞苦みが強い
▶酸味 :1.0 ☞感じない
▶甘み :1.0 ☞感じない
こんな方におすすめ
- 何も考えずにグビグビ飲むビールが飲みたいひと
- 珍しい国のビールを味わうのが好きなひと
- ビールマニア
こんなシチュエーションで
- のどの渇きを癒す
- フライやステーキを食べるときに
- 脂っこい食べ物全般と
ペルーで非常に高い知名度を誇る大手ブルワリーの銘盤[クリスタル]
クリスタルは日本人がよく訪れる南米の1国、ペルーで造られているブランドです。
ペルーのスーパー・レストランで取り扱っているビールブランドは何種類かありますが、クリスタルは日本で言うスーパードライや黒ラベル的庶民ブランドにあたります。
※ちなみに:ペルーで流通しているビールブランドはそのほとんどが後述する「バッカス&ジョンストン醸造所」が所有するビールばかり👇
参考
<ペルーのビールブランド(一例)>
(左から すべて同一会社のブランド)
・クスケーニャ ・トルヒージョ ・カラオ ・サンファン ・アレキパーニャ
1922年に販売されてからおよそ100年。
ペルー国内はもちろん、南米~北米で多くのファンが居るほどに知名度を持っています。
そんな大衆ブランドのクリスタルはアメリカンラガーのように「薄い味わいで、のど越し重視」なタイプのビール。
鼻を近づけた時の香りはもちろん、口に含んだ時のインパクトは「茹でたとうもろこし」。
ビールでよくある麦汁の味わいは感じ取ることが出来ず、ミネラルウォーターのようなウォーター感と舌に長ーく残る「じわーっと攻めてくる苦み」が特徴的なブランド。
管理人のように「ビールの中にある数々の味わい・風味」を楽しむひとには全く向いていないビールですが
「今日も暑いっ!グビグビ飲みたいぜ!」というのど越しでビールを楽しめるひとには趣向が合うでしょう。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
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輸入元の[G&Cコーポ]と頼もしい品揃えが備えている[酒のやまいち]
クリスタルの裏面を覗くと書かれている「輸入元:G&Cコーポ」。
聴いたことが無い会社のため、調べてみることに👇
G&Cコーポってこんな商社!
残念なことに「これ以上」の情報が見つからず・・・。
機会があれば、会社へ取材しに行きたいと思います。
Tips!:管理人が調達した「酒のやまいち」について
気を取り直して(?)今回のクリスタルなどペルービールを調達するのにお世話になったショップを併せてご紹介します!
海外ブランドのビールを手に入れようと思ったら、悩むのが「調達先」。
近所のスーパーや仕事帰りにあるリカーショップで売っていればいいのですが、なかなかそうはいきません。
その時に重宝するのがAmazonや楽天市場のような大型ECモール。
ご紹介している「酒のやまいち」は管理人がよく使用するサイトの1つで、楽天市場にショップサイトを展開しています。
酒のやまいちってこんなショップ!
▶ 1982年創業の株式会社ドラジェというワインショップが母体
▶ 基本的にECサイトでの販売としている
▶ やまいちはドラジェの「洋酒」専門ECサイトとして誕生
現在は同業のリードオフジャパン㈱の傘下に入って運営されています。
洋酒専門ネットショップだけあって、海外ビールの取り揃えは秀逸!
今回ご紹介しているクリスタルはもちろん、後述のクスケーニャ(レギュラー・ダーク・レッド)3種類も取り揃えているお店なのです。
クリスタルを生み出した醸造所:目的地の首都リマへ
ペルーの首都リマが後述する醸造所「Backus and Johnston Brewery」の拠点となっている都市。
ペルーを訪れる日本人はおよそ4~5万人!(参照データ)ということで人気目的地です。
旅に出る皆さんの目当ては「世界遺産」。
死ぬまでに一度は訪れたい!観光名所として常にTOPに入ってくる「マチュピチュ」や「ナスカの地上絵」は全人類憧れのスポット。
ペルーといえばの代名詞にもなっている観光名所を見るために必ず訪れるのが首都のリマ。
リマは人口1,000万人、南米有数の大都市でスペイン植民地時代に建てられた旧市街の街並みが世界遺産として訪れる人々を楽しませています。
旧市街と新市街とでそれぞれ見どころが異なりますので、訪れる際はしっかりチェックして!
リマの観光名所
■ ぜひ立ち寄りたい <旧市街>
【マヨール広場】
【カテドラル】
【サン・フランシスコ教会】
■ ぜひ立ち寄りたい <新市街>
【ワカ・ウアジャマルカ】
【ワカ・プクヤーナ】
【アモール公園】
■ 他にもみどころたくさん・・・!
【インディアン・マーケットでお買い物】
【新鮮なシーフードとピスコを楽しむ】
などなど・・・
ちなみにマチュピチュを見に行きたい場合は最寄りの街であるクスコという場所を目指す必要があります👇
首都のリマからかなり離れているため、ほとんどの人がクスコまで飛行機を利用。
陸路でリマから行くなら、道中にあるナスカに寄ってからというコースもアリでしょうか(長期休みが取れる前提)
TIPS:ペルーの基本情報
国名:ペルー共和国
首都:リマ
言語:スペイン語
人口:約3,250万人(2019年)
宗教:8割ローマカトリック教徒
日本から直通便:無し。北米から経由便で20時間以上
通貨:ペルー ソル(1ソル=平均26円前後)
日本との時差:14時間遅れている(日が夜9時なら秘は朝7時)
19世紀にアメリカ人の手で創立されたビバレッジ企業「Backus and Johnston Brewery」
ペルーを訪れたら見ないひとは居ないほど市場に浸透しているバッカス&ジョンストン【Backus and Johnston Brewery】の製品群。
日本で言うアサヒやキリンクラスの市民権を持っている同社ですが創業したのは2人のアメリカ人でした。
社名にもあるバッカスの名は「ジェイコブ バッカス Jacob Backus」次いでジョンストンは「ハワード ジョンストン Howard Johnston」。
彼らの名が刻まれた会社は1879年に創業しました。
創業当時は首都リマにあるリマック地区というエリアで醸造所兼製氷工場[Backus and Johnston Brewery and Ice Factory]として設立。
ドイツのリンデ(カール・フォン・リンデ)がビールに活用できるような冷凍・冷却機械の理論を生み出したのが1871年頃。
バッカス氏らが創業した1879年では産業用冷却設備は普及していないと推察できます。
※余談ですが、アメリカンのバドワイザーは世界に先駆けて冷却設備を導入しています👇
-
【レビュー】アメリカ バドワイザー:味の特徴とこんなひとにオススメ!
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話を戻しますと、2人が立ち上げた会社の事業を継続させるための経営戦略として、1889年にロンドンで「Backus&Johnston Brewery Company Ltd」を設立。
1954年にペルーのビジネスマンが2人の会社を買い取るまで会社を英国の企業という扱いの下、リマの醸造所を運営していきました。
英国企業→ペルー企業に切り替わった1954年から時を経て、2005年にイギリスのSABミラー社が買収、さらにABインベブ社がSABミラーを買収と経統合を繰り返して現在に至ります。
今回ご紹介しているクリスタルは1922年にデビューしたブランド。
透明でスッキリしていてドリンカビリティが高いテイストがペルーだけでなく南米全体でもウケていくことに。
1960年代にはスペイン・アメリカ・日本(!)など海外諸国へ輸出し、その知名度を増していくようになります。
今ではただビールを造る会社としてだけでなく、ジュース・ウォーターを生産・販売するようになり、ペルーを代表するビバレッジ企業にまで成長しています。
日本では非常に珍しいラインナップが豊富な[バッカス&ジョンストン醸造所]
下面発酵系ビールが主流ですが、大手らしいしっかりしたラインナップを展開しています。
同社のビールではクスケーニャブランドも日本に輸入されているので、南米ファン(?)はぜひ入手してみては?
醸造元ではそのほかにもこんなブランドを展開しています👇
その他ラインナップ
■ クスケーニャ (4.8%)
■ クスケーニャ ロハ (5.0%)
■ クスケーニャ ネグラ (5.5%)
■ アレキパーニャ (4.6%)
■ サンファン (4.6%)
その国の大手ブランドが提供しているビールは現地の好みを反映しているため、飲むたびに「現地の人はこういうテイストが好きなんだな」と勉強になる気持ちです。
今回のクリスタルや同社のブランド「ケスクーニャ」のようにどこまでもライトテイストなビールがなぜウケているのか?
ひとくち飲むたびに思いをはせてみると海外ビールはより一層楽しめることでしょう。
クリスタル のレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- 何も考えずにグビグビ飲むビールが飲みたいひと
- 珍しい国のビールを味わうのが好きなひと
- ビールマニア
こんなシチュエーションで
- のどの渇きを癒す
- フライやステーキを食べるときに
- 脂っこい食べ物全般と
終始コーンを連想させる味わいの『クリスタル』
たまには定番のビールから一歩飛び出してペルーの大衆ビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。