このビールはこんな感じ!
・カシス・ラズベリー・ブルーベリー、色とりどりの風味が味わえる1本!
・ベリー系の風味+甘酸っぱいテイストが好きなひとに
・ビールらしくないテイストが苦手なひとはNG
・ラトビアのブルワリーが放つヴェルリーナヴァイセ!
Labdien! (ラブディエン!)
本日の一杯はバルト三国のラトビアからクラフトビール「Hopalaa」の「サワービット トリプルベリーズ」をご紹介します。
2019年に創業した新進気鋭のクラフトブルワリー「Hopalaa」。
数種類のベリー色が混じり合ったデザインの「トリプルベリーズ」はベルギーのフルーツビールを想像させる甘酸っぱい美味しさ!
もくじ
ホパラ サワービット トリプルベリーズ 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
EX 1350円で購入(イベントブース購入)
入手難易度
EX ドリンクシーカーで入手(後述)
アルコール度
7.0%
タイプ
ベルリーナ ヴァイセ
サワービット トリプルベリーズの味わい
- ストロベリー・ブルーベリーを中心とした甘いジュースの香り
- ほとんどベルギーの「ベルビュークリーク」に近い酸味と甘酸っぱさ
- フルーツビネガーを思わせる果実の酸味が非常に強い
- 酸味一辺倒では無く甘みや果実味を拾える
- ブルーベリーとカシスの風味でスッキリした口当たり
テイスト分布図
参考
<数値について>
▶あっさり:3.5 ☞キレを感じさせる
▶コク :2.0 ☞やや控えめ
▶苦み :1.0 ☞苦味は感じない
▶酸味 :5.0 ☞非常に強い酸味
▶甘み :3.0 ☞やや強めの甘み
こんな方におすすめ
- フルーツの甘酸っぱいテイストが好きなひと
- ビールらしい苦味が好きになれないひと
- ビアカクテルのような新しいテイストに興味があるひと
こんなシチュエーションで
- こころをほぐしたい
- こころが疲れて酸っぱいのを欲しているとき
- ベリー系デザートのおともに
ベリーの3重奏!ベリー好きがドはまりする【サワービット トリプルベリーズ】
度肝を抜かれるとはこのことか・・・!
そう思わせるほどに、ビール=シュワっとして苦いお酒という概念の壁をハンマーフルスイングで打ち壊すHopalaaですが
これまでヘイジーIPAの「プラネットHBC431」や
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【レビュー】ラトビア ホパラ HBC431 IPA:味の特徴とこんなひとにおススメ!
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ミルクシェイクIPAという日本では滅多に飲むことが無い「クラウド#11」など
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【レビュー】ラトビア ホパラ クラウド#11 ミルクシェイクIPA:味の特徴とこんなひとにおススメ!
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一度飲んだら脳内と舌に強烈な記録を残すブランドを当サイトでは紹介してきました。
今回の「サワービット」は先の2種類と同じく、実はサワービットというブランドの1つでHopalaaではほかにもたくさんのサワービットを販売しています。(クラウドシリーズ・プラネットシリーズなども、その1つ)
後述するインポーター「ドリンクシーカー」様の輸入されたブランドが今回のベルリーナヴァイセ スタイルのトリプルベリーズになります。
ベルリーナ ヴァイセってなに??
<ドイツ・ベルリン生まれの小麦ビール>
起源は諸説ありますが、有力な説の1つがドイツ北部の都市「ハンブルク」で醸造家をしていたコード・ブロイハン(Cord Broyhan 16世紀の人物)が原点という説。
彼が造り出したビールはライトブラウンの軽やかな小麦ビールだとか。
そのビールにハマったベルリンの医師(!)によって持ち込まれ、17世紀中ごろからベルリンで広がり今に至ると伝えられています。
<特徴は乳酸菌由来の強烈な酸味>
ビールのテイストを決める大きな要素は仕込んだ麦汁を発酵させるための酵母。
酵母の種類によって、ピルスナー・IPA・ヴァイツェンなど多種多様で魅力的なテイストに仕上がっていきます(もちろん、見合った原材料・設備・工程も必要ですが)
ヴェルリーナヴァイセの源流と言われるブロイハンのビールは酵母に+「乳酸菌」の混合物で発酵をしていたと言われています。
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【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
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「ベルリン」で造られる「小麦のビール(白ビールという呼称)」で「ヴェルリーナヴァイセ」と呼ばれるビアスタイルになっていますが、現在の有名なブランドだと・・・👇
▶:Berliner-Kindl-Schultheiss-Brauerei (ベルリーナ キンドル)
Point!:ベルリーナーヴァイセと言ったら「このブランド!」と連想するひと多し
▶:Schneeeule Brewery(シュニール ブルワリー)
Point!:2012年にベルリン伝統のヴァイセを復活させたとして話題の醸造所
<日本のブランドだと・・・>
Name:どっこいサワーエール
Point!:滋賀県の「お祭り好きに捧げる」をテーマとしてお祭りビールを造り続けるブルワリー!
調べてみて感じるのは、日本のクラフトブルワリーも年々「ピルスナー」だけではない、多種多様なビアスタイルを造られているということ。
【ひとの数だけ好みがある】という中で「必ず自分の好みに合致する」スタイルを気軽に飲むことが出来る世の中になりつつあるのは、いちビールブロガーとして嬉しい限りです。
話題を元に戻しますと、今回ラトビア共和国のブルワリー「Hopalaa」から紹介するシリーズ「サワービット Sour bit」のトリプルベリーズはベルリーナヴァイセをベースにベリーの味わいをとことん感じさせる会心の一品です。
缶のプルタブを引き「カシュッ!」とした瞬間から、ミックスベリージュースの香りが・・・!
グラスに注ぐと香りとラベルデザインのイメージ通り「キレイなベリー色」が見て取れます。
その味わいはヴェルリーナヴァイセベースだけに強烈な酸味!
ただ、力強い酸味ながらカシス・ラズベリー・ブルーベリーの風味が違和感無く混ざり合っているので、甘酸っぱいジュース感覚で飲むことが出来ます。
意外と(?)ラクトース(乳糖)の風味がそこまで拾うことが出来ず。
海塩の効果なのか、飲み終わりの切れの良さ・さっぱり感の演出は見事と拍手したいレベルでした。
総じて、ベリー系ジュースやフルーツの酸味が好きなひとには大ハマりする可能性が大!
ドイツビールのような麦汁の力強さと炭酸の刺激が好みのひとは手に取らない方が良いでしょう(パッケージからして避けるかもですが
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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輸入元の[ドリンクシーカー]の代表者に直接インタビュー!
世界的にも大変貴重なラトビア共和国のクラフトビールを日本に入れているインポーターはどんな会社なのか??
裏面を見ると「ドリンクシーカー合同会社」の印字。
ドリンクシーカーのことが気になった管理人はお願いして代表者の方「岡本様」とご挨拶させてもらうことが出来ました。
岡本様からHopalaa!とインポーター事業にまつわるお話を色々お聴きしてみました!👇
ドリンクシーカーってこんな会社!
岡本様は「美味しい+飲むひとに気づきを与える」ような力強いビールブランドを自ら発掘して交渉・輸入するパワフルな方。
未経験だった(!)インポーター業務と酒類販売免許取得をこなして、多くのビール好きに良いビールを届けるため奮闘しています。
すべては「クラフトビールを通して飲むひとに喜びと発見を」の一心。
今回のホパラ(Hopalaa)が第1弾の輸入手続きでしたが、今後もラトビアにこだわらず各国の日本未上陸ブルワリーと交渉し続けていくようです。
ホパラってどこにあるの?→ラトビア都市「イェルガヴァ」について
かつてTV番組で「99.9%の日本人が一生訪れることの無い国」として取り上げられたほどのラトビア。
場所から話をしていくと、ロシアと北欧フィンランド・ポーランドの中心に位置する小さな国です。
人口は200万人程度、国土の半分を森林が占めていて高い山も無いので(最高300m級)地平線が続くのどかな風景を見ることが出来ます。
ラトビア神道という日本の神道に通じる独自の宗教を大切にしていたり、農耕民としての生活基盤があったりと遠く離れた国ではありますが、どことなく私たちにも親しみやすい文化をたくさん持っています。
そんなラトビアには第3国を経由しておよそ14時間で首都のリガに到着できます。
「Hopalaa!」訪問の拠点となる都市は「イェルガヴァ」と呼ばれる都市は首都リガから国鉄で南西に1時間ほどの場所。
イェルガヴァはかつてドイツのリヴォニア騎士団が13世紀に城を建設してから、都市として機能を拡張していきました。
ラトビアの中心部に位置するため、交通要衝として重宝されているのも特徴の1つ。
ぜひとも観光として押さえておきたい「エルガワ宮殿」。
18世紀当時、エルガワを統治していた侯爵「クールラント侯爵」の住居として建設されたバロック様式の宮殿。
もしも「Hopalaa!」を訪ねる際には併せて見学しておきたい名所です。
TIPS:ラトビアの基本情報
国名:ラトビア共和国
首都:リガ
言語:ラトビア語・ロシア語
人口:190万人(2020年)
宗教:ラトビア神道・キリスト教など
日本から直通便:フィンランドなどから経由で14時間ほど
通貨:ユーロ 1€=平均120円前後
日本との時差:7時間ほど遅い(日本が昼12時なら、明け方5時)
ビールの可能性と魅力に国境は無い!を体現する[Hopalaa!]
今回の記事を作成するにあたり、非常に困ったのが「Hopalaa!」の情報がまったくとって良いほど、出てこなかったことです。
そこで、ドリンクシーカーの岡本様の後押しを頂きながら直接Hopalaa!にコンタクトをとってみました。
今回、広報担当で創業者の1人「ライマンツ」様から頂いた情報を元に記載しています。
Hopalaa!は創業が2019年という非常に若いブルワリー。
ですが、その前身となるブルワリーが存在していました。
それが2015年に創業した「Kalēju Alus(ラトビア語で鍛冶屋のビール)」というブルワリー。
現在は閉業していますが、元々ライマンツ様含め2名の醸造技師とともに2014年からホームブルワリーとして独自のビール造りを始めました。
最初にリリースしたのは3種類「ライト・ダーク・アンフィルター」。
その後は続々と多くのスタイルを醸造・販売されていきました。
残念ながら、閉業した理由までは確認が取れませんでしたが「Kalēju Alus」時代に経験されてきたことが、今の「Hopalaa!」を根幹になっていることがわかります。
2019年に創業した「Hopalaa!」はホップを冠したブルワリー名。
ライマンツ様曰く「醸造所名には(飲むひとを幸せ(Happy)にさせ歌いたくなる( Lalaaala)ビールを目指している」ことが含めているようです。
非常に多くの原料を取扱い「飲むひとがあっと驚く!」組み合わせのビールを造ることがとても楽しいと語る「Hopalaa!」のビールは、確かにそのどれもが唯一無二のブランドばかり。
2021年12月インタビュー時で86種類(!)ものブランドをリリースしている「Hopalaa!」。
2022年には100種類を超えることを想定しており、今後はドリンクシーカーとともに日本のクラフトビール市場を大いに盛り上げていこうと意気込みを教えてくださいました。
非常にクオリティの高いブランドで飲むひとの記憶に刻み込む「Hopalaa!」のビールに、これからも目を離せませんよ!
まとめると
<創業年>
・2014年 創業者3人でホームブルワリーからスタート
・2015年 Kalēju Alus醸造所として創業(現在閉業)
・2019年 HopalaaとしてRe スタート
・現在 ラインナップ100本を目指し日々製作中(2021年12月で86種類)
~今回応じて下さったのは~
・ライマンツ 様(広報担当 創業者の1人)
これまでリリースした種類は86種類(21年12月現在)!日本で飲める3種類
人口200万人の北欧ラトビアからやってきたクラフトビール「Hopalaa!」
日本で初めて上陸させて頂いた「ドリンクシーカー」では現在3種類のラインナップをご案内しています👇
SNSの公式アカウントでは、定期的に新しいブランドの情報が掲載されています。
非常にたくさんのラインナップがあるので、どれも試してみたいです!
ホパラ サワービット トリプルベリーズのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- フルーツの甘酸っぱいテイストが好きなひと
- ビールらしい苦味が好きになれないひと
- ビアカクテルのような新しいテイストに興味があるひと
こんなシチュエーションで
- こころをほぐしたい
- こころが疲れて酸っぱいのを欲しているとき
- ベリー系デザートのおともに
複雑なベリーの香りと味わいが凝り固まったココロを解きほぐしてくれる「サワービット トリプルベリーズ」。
たまには定番のビールから一歩飛び出してラトビアのクラフトビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。