このビールはこんな感じ!
- 炭酸の刺激とビールのコクをバランスよく味わえるドイツブランド!
- 「値段が安くて本格的なビール」を飲みたいひとにおススメ
- 「韓国ライセンス生産」なので抵抗があるひとにはNG
- ドイツ・ミュンヘンの超大手ブランド
Guten Tag!(グーテン・ターク)
白い背景に金に光る「獅子」のマーク。
伝統あるドイツからやって来た高コスパビール「レーベンブロイ」を解説します。
もくじ
レーベンブロイ 基本スペックとおススメできるひと
価格帯 ☆
日本の製品よりも安い価格で購入できる
入手難易度 ☆
スーパー・一部コンビニで入手可能
アルコール度
5.0%
タイプ
へレス
レーベンブロイの味わい
- 麦本来の穀物感【甘み、ふくよかさ】を感じる
- 飲み終わりに来るポップの確かな苦み
- 麦とホップだけ使用、日本製品よりもビールの飲み応えを感じる
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:4.0 ☞強め
▶濃厚さ :2.5 ☞適度に
▶苦み :2.5 ☞やや強めの苦み
▶酸味 :1.5 ☞おだやかな酸味
▶甘み :2.0 ☞チェリー風の甘み
こんな方におすすめ
- エビスビールよりももう少しあっさりとして飲みやすいビールが好きなひと
- 普段、日本のビールに慣れ親しんでいるひと
- 副原料【コーンスターチ・コメ】が入っているビールが好きじゃないひと
こんなシチュエーションで
- 晩酌のおともに
- いつもは第3のビールだけど、ちょっとだけランクUPしたいとき
※近所のスーパー・コンビニで買える海外ビールをまとめて8本紹介しています👇
-
【8本まとめてレビュー】近くで簡単に手に入る海外ビールから気軽に始めよう!
続きを見る
安いのに本格派の純粋ビール!日本メーカーに負けない高コスパ【レーベンブロイ】
堂々と記されている「獅子」マークが誇らしげに輝くレーベンブロイ。
レーベンブロイを醸造している会社「レーベンブロイ社」はミュンヘンで毎年開催されるビールファンの聖祭「オクトーバーフェスト」で数少ないお祭り用ビールを醸造することを許された名誉ある会社です。
メモ
▶ オクトーバーフェストでビールを提供している会社
1)シュパーテン 醸造所
2)アウグスティナー 醸造所
3)パウラナー 醸造所
4)ハッカープショール 醸造所
5)ホフブロイ 醸造所
-
【レビュー】ドイツ ホフブロイ ヘフェ ヴァイツェン:味の特徴とこんなひとにおススメ!
続きを見る
6)レーベンブロイ 醸造所
その味わいは、麦の穀物感をしっかり味わえる正統派。
それでいて、日本の大衆ビール(プレモルやエビスビールのような)よりもスッキリしたのみくち。
という方には、強くおススメできる1本です。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
-
【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
続きを見る
-
【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!
続きを見る
Tips!:なぜ原産国が韓国なの?
と思われるひとも多いのでは??
実はレーベンブロイを傘下・管理している世界的大企業「アンハイザー・ブッシュ・インベブ社(インベブ)」の販売戦略上の理由があるのです。
レーベンブロイはまぎれもなく「ドイツ・ミュンヘン」のブルワリーなのですが、世界中で販売しているため「本国の生産体制だけでは安定提供できない」というのが現状。
世界でいつでも安定した提供が出来るように、特定の海外諸国でライセンス生産を許可しています。
日本に入ってくるレーベンブロイは韓国の大ビール企業「OB」がライセンス生産している製品になります。
(OBは日本でいうアサヒ・キリンビールレベルの超大手でインベブ社の傘下)
缶の裏面に記載されている「原産国:韓国」というのは、韓国のビールメーカーがライセンス生産しているから。
というお話でした。
大手スーパーで置いてある可能性大!酒コーナーを覗いてみよう!【レーベンブロイ】
レビュー用に探していた時、近所のドン・キホーテで発見・購入してみました。
近所のドンキで買う場合、1本あたり175円(税込)で売っているので下手すると、発泡酒より安いぐらい。
ちなみに、ネットで探すと最安価格ゾーンで4,800円台(1本あたり195円前後)になるので
レーベンブロイに関しては、店頭販売が安く・すぐに手に入るということになります。
レーベンブロイの出身地:ドイツ ミュンヘンへ
日本から直行便【ANAやルフトハンザ】でおよそ12時間。
南ドイツの観光都市「ミュンヘン」に到着です!
ミュンヘンはドイツの中では【ベルリン・ハンブルク】に次いで第3位の大都市。
12世紀後半から塩の交易から貨幣鋳造、市場の町として創建されバイエルン地方の君主ヴィッテルスバッハ家が統治
16世紀には、キリスト教の対抗宗教改革やイタリアから波状したドイツルネサンス芸術の中心になるなど、今日まで深く厚い歴史を重ねてきたミュンヘン。
そんなミュンヘンは観光スポットが多すぎてすべてを回るのが大変・・・。
今回は、ROCK的に抑えておきたいスポットを紹介します👇
ミュンヘンの観光名所
■ 定番ですが抑えておきたい
【マリエン広場】
【ミュンヘン・レジデンツ】
【聖ペーター教会】
■歴史を学ぶ
【ドイツ博物館】
【ダッハウ強制収容所】
【ホーフガルテン】
【ドイツ狩猟漁猟博物館】
【BMW博物館】
■ やっぱり外せない!ビアハウス
【シュナイダー・ブロイハウス】
【ホフブロイハウス】
博物館の豊富さは圧巻のひと言!
ゆっくりじっくり見て回る場合は1日では難しいです。
ミュンヘン観光はできれば2-3日滞在予定を組んで、街歩き+観光+ビールで存分に楽しんでみましょう!
ビールファンとしては以下の2つ挙げるビアホールにはぜひとも足を運んでみて欲しいところ👇
メモ
■ ホフブロイハウス (16世紀から続く超老舗のビアホール)
■ シュナイダーブロイハウス (ホフブロイハウスと双璧をなすビアホール)
TIPS:ドイツの基本情報
国名:ドイツ連邦共和国
首都:ベルリン
言語:ドイツ語
人口:約8,300万人(2019年)
宗教:キリスト教(カトリックとプロテスタント半々といわれる)
日本から直通便:フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフが結んでいる
通貨:ユーロ€(1€=平均120円前後)
日本との時差:8時間差(日本が12時なら独が明け方4時~)
レーベンブロイの歴史と現在のインベブ社傘下に入るまで【レーベンブロイ醸造所】
日本でもなじみ深いブランドのレーベンブロイ。
その始まりは14世紀(1383年)とされている説もありますが、公式では文書に記録が残っている創業1524年とするのが有力のようです。
ただ、その時は「レーベンブロイ」という名称で言及されておらず(あくまでビール醸造所がありました。という程度)
参照画像:レーベンブロイHPより
レーベンブロイという名前に関しては1746年にミュンヘン市のビール醸造所一覧に掲載されているのが最初とされています。
レーベンブロイが急成長するきっかけになったのは、ある1人の醸造家が大きく関わっています。
参照画像:レーベンブロイHPより
その男の名は「ゲオルク ブレイ Georg Brey(1784–1854)」
彼は1818年にまだ小さいビール醸造所であったレーベンブロイを買収、品質の改善と経営の見直しを進めました。
参照画像:レーベンブロイHPより
ゲオルクの方針によりレーベンブロイの出荷量は増加。
更なる需要を見込んでミュンヘン市内のより広大な場所に醸造所を移設するなど、的確な経営を続けていきます。
参照画像:レーベンブロイHPより
ゲオルクの死後、息子のルートヴィヒの代で新工場の完成、醸造所から株式会社への経営形態移行といった現在の基礎をこの時代で固めていくことになります。
2度の世界大戦をくぐり抜けて、アンハイザー・ブッシュ・インベブGrの傘下に
20世紀に入ったレーベンブロイはパリ万国博覧会でグランプリを受賞するなど、その品質の高さと他醸造所を圧倒する生産量でミュンヘンを代表するブランドに上り詰めました。
途中、第一次世界大戦時には原料である麦の入手難とビールの麦汁濃度規制により、レーベンブロイは最盛期の半分以下の生産量でなんとか事業をまわしていく姿もありましたが終戦後は新たなビアスタイルのリリース(小麦ビール)や更なる増産で大戦期を乗り切ります。
戦後1950年にはオクトーバーフェストに初めて出展をおこない(以後、定番企業に)
1974年に初めてアメリカとイギリスのメーカーに「ライセンス生産」の許可を発行しています。
大きな転換点としては、1997年に現在の「シュパーテン・フランツィスカーナー・ブロイGmbH」との合弁。
そして2004年に世界的超大手企業「アンハイザー・ブッシュ・インベブ(インベブ社)」の傘下に入ったことでしょう。
インベブ社の傘下に入ったことで世界中で愛飲出来る販路と供給体制を確立したレーベンブロイ。
日本でも日本大手ビールと同等・それ以下の価格で楽しめるステキなブランドです。
ミュンヘンに来たら、レーベンブロイの醸造所へ行ってみよう!(現在休止)
レーベンブロイの醸造所は、ミュンヘン中央駅かた徒歩圏内にあります。
残念ながら、コロナ状況下により工場見学は休止。
落ち着いた頃に、ぜひ訪れてみたいところですね。
日本では韓国のライセンス生産品のみ(現地では、他ラインナップあり)
2018年までアサヒビールがライセンス生産していたことで有名なレーベンブロイ。
2019年から現在まで、韓国でライセンス生産されたレーベンブロイが流通しています。
残念ながら、日本ではスタンダードな番手しか飲むことが出来ませんが
レーベンブロイ社としては、以下のラインナップを展開しています。
その他ラインナップ
■ オクトーバーフェスト 6.1%
■ ヴァイセ 5.2%
■ ダーク 5.5%
などなど・・・・
基本的なミュンヘンスタイルのビールを生産しています。
日本で見かけることはなかなか無いラインナップなのでぜひミュンヘンの現地で試してみたいところですね!
レーベンブロイのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- エビスビールよりももう少しあっさりとして飲みやすいビールが好きなひと
- 普段、日本のビールに慣れ親しんでいるひと
- 副原料【コーンスターチ・コメ】が入っているビールが好きじゃないひと
こんなシチュエーションで
- 晩酌のおともに
- いつもは第3のビールだけど、ちょっとだけランクUPしたいとき
値段の安さだけじゃない!ドイツの正統派ビール「レーベンブロイ」。
たまには定番のビールから一歩飛び出してドイツのビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。