このビールはこんな感じ!
- ビールとしてのコク・味わいは皆無だが、炭酸の刺激を存分に感じられる
- 「超ライトテイスト」のビールが好きなひとにおススメ
- 「コク・旨味」を重視するひとはNG
- アメリカ国民から愛されている超大衆ブランド
Hello!(ハロー!)
本日の一杯はアメリカを代表するブランドの1つ「パブストブルーリボン」ビールをご紹介します。
アメリカのビールといったら「コレ!」と思い浮かべる人もいる有名ブランド。
もくじ
パブスト ブルーリボン 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300円レベル
入手難易度
☆☆ 海外ビールに強い
アルコール度
5.0%
タイプ
アメリカンラガー
パブストブルーリボンの味わい
- かすかなとろみがあるもののさっぱりした舌触り
- 炭酸の刺激と心地良い酸味が口の中で踊る
- コクや深みは皆無ながら、かすかなラガー特有の後味が拾えるだろう
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:4.0 ☞サッパリしてるが酸味が残る
▶コク :1.0 ☞無し
▶苦み :1.5 ☞ほとんど感じない
▶酸味 :2.5 ☞適度な酸味
▶甘み :1.0 ☞感じない
こんな方におすすめ
- アメリカンラガー特有の超ライトテイストが好きなひと
- 水のように何本もぐびぐび飲めるビールを探しているひと
- 最近のコクや香りの強いビールが苦手なひと
こんなシチュエーションで
- 炎天下で作業中に
- のどが渇いたときに
- 仕事終わりの一杯に
アメリカの発展とともに庶民を支えてきた老舗ブランド【パブストブルーリボン】
今回ご紹介するのがアメリカのビールブランド「パブストブルーリボン」です。
「そのブランド知ってるよ!」
という方が居たら、あなたはアメリカンカルチャーが好きですね?(当てつけ)
パブストブルーリボンを製造しているメーカー「Pabst Brewing Company」はアメリカの音楽・絵画といった「アート文化」の発展に投資しており、その界隈に携わっている方なら有名なブランド。
パブストブルーリボンを味わってみると「あらゆる作業において」邪魔しない飲みやすさを備えています。
アメリカのラガーといえば本サイトでも紹介した「バドワイザー」が該当しますが、バドワイザーと比較するとパブストブルーリボンはコクやうま味はいっさい感じません。
というのも、パブストブルーリボンの原材料は麦芽配合率25%以上~50%以下というレシピのため、本来のビールで感じる「麦の甘みや香り」が乏しいのです。
そのため、パブストブルーリボンの味わいを的確に表現するなら「発泡酒」が一番近いでしょう。
これぐらい超ライトテイストだと、水代わりに気兼ねなくグビグビ飲みたいものですね。
アメリカ本国だと格安ブランドとして一般大衆から大人気のパブストブルーリボンですが、日本に輸入されてしまうと300円を超える単価で販売されているという悲しい現状に・・・。
貿易の仕組み上仕方のないことではありますが、同様にタイの大衆ビールブランド「Leo」なんかも現地だと100円レベルでも日本だと200円台という割高感が似ていますね。
ブランドが大好き!という方以外にとっては、1度試しに飲んでみる程度で問題ないという評価になります。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
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【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!
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日本総代理店になった株式会社ファイヤーワークスとは?
裏面記載の輸入元を見ると「株式会社ファイヤーワークス」という名が。
大変失礼ながら、聴いたことが無い会社だったので調べてみることに。
どうやら、理髪店や整髪料(ポマード)を販売している会社でした。
HPを見た限りはまったくビールに精通した会社では無いようですが、19年8月にパブストの総代理店として販売を開始しています。
インターネット上で購入も勿論できますが、首都圏だと家電量販店「ビックカメラ」の酒販部門「ビック酒販」で見つけられます。
※管理人の通う「千葉・船橋店」「東京・有楽町店」にて
という方は無理に探し回らず、通販で入手すると良いかも。
パブストの故郷:アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキーへ
パブストが誕生した都市は「ミルウォーキー」ですが、この都市の名を聴いたとき、あなたは「なにを思い浮かべる」でしょうか。
恥ずかしながら管理人はパブストを調べる前まで「ミルウォーキー」がどんな都市なのかまったく知りませんでした(汗
しかし、調べてみると非常に興味深い都市なんですね。
ポイント
その① 世界で有数のビール生産地!
その② 2輪車で超有名ブランドの「ハーレーダビッドソン」が構える!
その③ 童謡「あらいぐまラスカル」の舞台!
ミルウォーキーを抱えたウィスコンシン州は19世紀後半には小麦の一大生産地として国内外へ供給しているため、おのずとビール造りも盛んに。
ウィスコンシン州での最大の都市「ミルウォーキー」はシカゴから電車で1時間ちょっとの距離にあるため、観光するにも◎
日本からだとユナイテッド航空やANAなど直行便があるので、状況が落ち着いたらぜひ!
そんなミルウォーキーを訪れるときは、ぜひ巡ってみたいところがコチラ👇
ミルウォーキーの観光名所
■ 観光スポットには
【ハーレー ダビッドソン ミュージアム】
【ミルウォーキー美術館】
【リバーウォーク】
■ グルメ巡り
【パブリック マーケット】
【クラフトビール巡り】
【ドイツ料理】 などなど・・・
ミルウォーキー観光で絶対に訪れたいのが、後述するパブスト醸造所とミラー醸造所の見学。
ミラーはパブストと同じくアメリカ国内で超メジャーブランド。
本拠地であるミラー醸造所もアクセスがしやすいので、ビールファンはぜひ訪れてみてください!
TIPS:アメリカの基本情報
国名:アメリカ合衆国
首都:ワシントン特別行政区
言語:英語
人口:約3億3千万人(2019年)
宗教:キリスト教が主流
日本から直通便:ニューヨークやシカゴなど多数都市と結んでいる
通貨:米ドル(1ドル=平均100円前後)
日本との時差:東西エリアで14-17時間と差がある(日本が12時なら米が深夜10時~)
アメリカ市民にとって『隣人』と呼ぶべき人気を誇る【Pabst Brewing Company】
日本だと取り扱いがつい最近のこと(2019年に)のため、知名度としたら「ビールファンもしくはアメリカ文化に詳しい」ひとが知っている・聴いたことのあるブランド。
ですが、本国アメリカでは知らない人が居ないレベルで市民権を得ているのが『パブストブルーリボン』。
そんなパブストブルーリボンはいつ頃どのようにして誕生したのか??
時は1844年。
ドイツ系アメリカ人のJacob Best(ヤコブ・ベスト、出身はドイツ・ダルムシュタット)がミルウォーキーで「Best Brewing Company」として立ち上げたのが発端です。
1840年頃のミルウォーキーはプロイセン王国やオーストリア帝国の政情不安から国から逃げ出しアメリカにわたってきたドイツ系移民が集まっており
ドイツの主要産業である酪農(麦栽培も併せて)が発達しました。
麦の栽培も盛んにおこなわれていた背景もあり、ミルウォーキー周辺ではビール醸造を始める者が多かったことが今日のビールの名産地と知られているわけです。
ヤコブが創業した「Best Brewing Company」は1860年には息子のフィリップに引き継がれます。
ここで現在のブランド名となる人物「Frederick Pabst(フレデリック・パブスト、フィリップの義理の息子)」が登場します。
フレデリックはもともとミシガン湖の汽船船長として働いていましたが、フィリップの1人娘マリアとの結婚によりベスト家の一員となり、1863年にはBest Brewing Company事業の半分を購入したことを契機に副社長の座に就任。
パブストの経営になり、1872年には当時のアメリカで2位の生産量を誇るビール会社に成長したBest Brewing Company 。
1889年3月に現在の社名「Pabst brewing company」に変更。
ただ、この時は「パブストブリーリボン」というブランドは無く、その前身となる「Best Select」というブランドで認知されていました。
きっかけは1882年に主力ブランドである「ベストセレクト」を各種イベントで出展・PRしているときに競合他社より目立たせようとビンボトルネック(首)に青いリボンを巻いたという説があります。
その意匠の印象もあって、見かけた人々の間で「ブルーリボンビール」という認知が浸透していきます。
正式には1899年に「パブストブルーリボン」ブランドとしてラインナップの追加、翌年には商標登録をおこなっています。
1934年には缶タイプのブルーリボンが登場します。(缶ビールの登場は工業発展後の20世紀から浸透)
順調な展開で進んでいたPabst Brewingですが、現代に入ると競合他社を買収したりされたりを経験し(一旦歴史から消える始末)
ロサンゼルスに移転したりと(2017年にミルウォーキーへ戻りましたが)バタバタとしています。
現在は50以上ものブランドを抱えた企業となっており、ビール事業への注力はもとより「音楽」「映像」などアメリカ国内のアート活動を投資することをおこなっています。
参照画像:Pabst Mansion HPより
ちなみにパブストとマリア、子供たちが暮らしていた住宅「通称:パブストマンション」も観光地として人気。
ミルウォーキーでパブストの工場見学をおこなう際は、併せて訪問するとより歴史を学ぶことができるでしょう。
ブランドとしては3種類を展開【Pabst brewing company】
会社として50以上ものブランドを抱えている「Pabst brewing company」。
ブルーリボンは「Pabst brewing company」の代表ブランドの1つですが、ラインナップとしては今回ご紹介している「orignal」以外に以下の3種類があります👇
Blue ribbon ラインナップ
■ Extra 6.5%
■ Easy 3.8%
■ Non-Alc 0.0%
※ビールでは無いですが、コーヒーや紅茶も出しています(詳細はHPにて👇)
オリジナルはあまりにもあっさりしているので、コクを楽しみたい人にとっては合いません。
管理人は手に入れられておりませんが「Extra」になると、深みのある味わいなのでしょうか・・・??
パブスト ブルーリボン まとめ
こんな方におすすめ
- アメリカンラガー特有の超ライトテイストが好きなひと
- 水のように何本もぐびぐび飲めるビールを探しているひと
- 最近のコクや香りの強いビールが苦手なひと
こんなシチュエーションで
- 炎天下で作業中に
- のどが渇いたときに
- 仕事終わりの一杯に
アメリカで高い支持を受けている老舗ブランド「パブストブルーリボン」
たまには定番のビールから一歩飛び出してアメリカの大人気大衆ビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。