スコットランド ヨーロッパ

【レビュー】スコットランド ハービストン ビター&ツイステッド:味の特徴とこんなひとにオススメ!

ROCK

1985年長野県生まれ これまで51か国を訪問 これまで飲んだ海外ビールブランドは200種類以上 2021年6月びあけん3・2級併願合格 現在、日本のクラフトブルワリーと協力してオリジナルビールブランドを製作中

このビールはこんな感じ!

・レモンティーを思わせる色味と香り・味わいを持つクラフトビール

甘苦いタイプのビールが好きなひとにおススメ

苦みは日本のビールより強めなので注意

・スコットランドから来た個性的なクラフトビールブランド

halò!

 

本日の一杯はスコットランドから超個性派ブルワリー「ハービストンブルワリー」から「ビター&ツイステッド」をご紹介します。

 

スーッとのどを通りながらレモン・紅茶の風味を楽しめるイギリスらしいテイストの当ブランド。

 

ROCK
初夏にテラスでぐいっと飲みたい1本!

もくじ

ハービストン ビター&ツイステッド 基本スペックとおススメできるひと

価格帯    

 ☆☆☆ 500円レンジ

入手難易度

 ☆☆☆ 海外ビールに強いネットショップで入手可能

アルコール度 

 4.2%

タイプ    

 ゴールデンエール

ビター&ツイステッドの味わい

  • とっても甘く芳しいレモンティーの香り
  • あっさりさと香りの良さ、炭酸は強くなく飲みやすい
  • ホップ由来の上品な苦みでクセなく飲み進められる
  • 苦いがほのかに甘みを感じるレモンティーテイスト

テイスト分布図

参考

数値について

▶あっさり:3.5 ☞スッと飲める

▶コク  :2.0 ☞やや控えめ

▶苦み  :3.5 ☞主張する苦み

▶酸味  :2.0 ☞やや控えめ

▶甘み  :1.5 ☞ほのかに甘み

こんな方におすすめ

  • 午後の紅茶レモンティーが好きなひと
  • 甘苦いテイストに抵抗が無いひと
  • クラフトビールのホップ感が好きなひと

こんなシチュエーションで

  • 午後のひとときに
  • ステキな休日を演出するために
  • スイーツといっしょに

まるでレモンティーを飲んでいるかのように上品で優雅な【ビター&ツイステッド】

ROCK
一度見たら覚えてしまう可愛いデザインのブランドがスコットランドからやってきました!

今回ご紹介するブランド「ハービストンブルワリー」がリリースしているレギュラー品の1つがこの「ビター&ツイステッド」です!

スコットランド出身のクラフトブランドとして&世界的なビール品評会【WBA】で優勝を勝ち取っているため、通の人は「知ってるよ!」となるほどの名ブランド。

 

スコットランドでクラフトビールといえば、今や世界レベルの知名度とクオリティを誇る「ブリュードッグ」が有名な国

あ、見たことあります!
春田さん

ブリュードッグと比べること自体失礼なお話ではありますが、今回のハービストンブルワリーも非常に美味しいラインナップになっています。

「ビター&ツイステッド」は抜栓するとレモンの皮の酸味と苦みを想像させるような香りが心地よく感じます。

ROCK
その香りはレモンティーのよう

ビールの主体は小麦・オート麦特有の穀物感とまろやかさ・とろりとした口当たり。

 

後半に重厚で長く続くどっしりした苦みが

ホップの苦みといえば、アメリカの華やかでガツンと来るタイプのホップ感が知られています。

ですが、ハービストンのビールはイギリス紳士のような目立つタイプで無いけれど「芯」に確固たるものを持っている

 

どこかブリティッシュらしい苦みです。

 

クラフト感の強い一杯になりますので、大手メーカーの大衆ブランドで満足しきれないビールファンはもちろんのこと

美味しいビールを飲んでみたい!
春田さん

という初心者の方にも「クラフトビールの奥深さ」を知ってもらえる1杯になることでしょう。

ちなみに管理人がハービストンのなかで気に入っているのが「シェハリオン クラフトラガー」

 

ラガータイプでは想像できない果実味のある味わいと重厚な苦みが非常にハマるスタイルになりますので、見かけたひとはそちらもぜひ。

※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事

【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!

続きを見る

【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!

続きを見る

輸入元の[ウィスクイー]はスコッチ輸入が主体の販売業者

今回のハービストンシリーズを輸入しているのが「ウィスク・イー」という会社名の輸入業者。

 

一体どのような会社なのか?

 

調べてみると興味深いことが分かりました👇

ウィスク・イーってこんな会社!

▶ 1998年創業の輸入卸業者

▶ 創業のきっかけはスコッチブランド「アラン」の輸入販売

▶ ウイスキーの販売・宣伝活動をしながらクラフトビールの取り扱いも始める

アランって有名なウイスキーブランドなんですか??
春田さん
ROCK
スコッチファンの間では個性的なブランドとして認知されています

アラン蒸留所はスコットランド・グラスゴー西部のクライド湾に位置する大きな島「アラン島」にあるウイスキー蒸留所。

 

4000人ちょっとの人口と農林業で成り立っているアラン島ではかつて50ものウイスキー蒸留所があったとされています。

参照画像:アラン蒸留所 HPより

19世紀半ばを最後に100年近くウイスキー製造がおこなわれておりませんでしたが、1994年にアラン蒸留所というブランドでウイスキー事業は息を吹き返します。

 

アラン蒸留所のウイスキーは「バニラ香」「青りんご」「麦の甘み」など甘口寄りのテイストが特徴。

ROCK
ロックにしてゆっくり飲むと香りが広がっていきます。

参照画像:アラン蒸留所 HPより

そんなアラン蒸留所のウイスキーを日本で紹介することから始めたのがウィスク・イーでした。

 

そのため、設立当初の会社名も「アラン・ジャパン」。

わかりやすい会社名ですね!
春田さん

現在のウィスク・イーは2000年に改名しました。

 

ウイスキーの輸入販売から始まっただけにセレクトは通好み👇

参照画像:ウィスクイー HPより

ビールのラインナップも「個性的で美味しい」クラフトビールブランドを取り扱っています。

参照画像:ウィスクイー HPより

自分が知っているのは「ブリュードッグ」ぐらいです・・・
青井くん

ウィスク・イーの取り扱いブランドは貴重なので、入手出来たら続々レビューしていくつもりです!

ウィスク・イーHPはコチラ

ハービストンの訪問:スコットランドの首都エディンバラから

イギリスはロシアと同じく「1つの国」のように思ってしまいますが、厳密には連合国にあたります。

イギリスは正式名「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」からも分かるように4つの国【イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド】から構成される国。

 

実際に訪れてみると、上記4つの国はどれも独自の文化を持っていることがよくわかります。

そのなかでグレートブリテン島(地図上、右側の大きな島の方)の上半分がスコットランド。

首都のエディンバラは小高い丘にエディンバラ城がそびえ、国王夫妻の住居として使用された「ホリールード宮殿」との間に観光通り(ロイヤルマイル)があるので、訪れた観光客でにぎわっています。

エディンバラの観光名所

■ 超有名観光スポット

【エディンバラ城】
【ロイヤル マイル】
【スコッチウイスキーエクスペリエンス】

■ こちらも忘れちゃいけない!

【パブ・コナンドイル】
【エレファント ハウス】

■ ちょっと遠出して!

【カールトン・ヒル】
【ホリールードパーク】

などなど・・・

イングランドのロンドンからは電車で行くことも可能で、片道4-5時間かかりますが旅程によっては両都市の観光も可能です。

ただ、管理人的にスコットランドはスコッチウイスキーの聖地がたくさんあるので、蒸留所巡りを満喫して欲しいところ。

ROCK
キャンベルタウン~アイラ島方面への蒸留所巡りがおススメ!

TIPS:スコットランドの基本情報

国名:大(グレート)ブリテンおよび北アイルランド連合王国

首都:エディンバラ

言語:英語・スコットランド ゲール語

人口:545万人(2019年)

宗教:キリスト教がメイン

日本から直通便:ロンドンなどから経由

通貨:UKポンド 1ペソ=平均150円前後

日本との時差:8時間ほど遅い(日本が昼12時なら、明け方4時) 

ホームブルワリーから販売を始めた[Harviestoun Brewery

愛嬌のあるネズミキャラクター(ハービー)が目を引くハービストンブルワリー。

スコットランドの首都エディンバラから北西に車で1時間。

 

アルバという小さな町でハービストンブルワリーの歴史が始まります。

創業者の名はケン ブルッカー(Ken Brooker)、自宅の納屋で趣味としてビールを造る「ホームブルワー」でした

ROCK
日本では法律上許されませんが、海外では人気の趣味です

1983年10月5日、ブルッカー氏によるハービストンブルワリーが始まります。

ホールブルワリー時代からビール造りに熱狂的だったブルッカー氏が造るビールはどれも好評で周囲からも高い評価を得ていました。

現在のラインナップのなかで古参の「シェハリオン クラフトラガー」が1994年に誕生

参照画像:ハービストンブルワリーHPより

1995年には現在のマスターブルワー「スチュアート ケイル」氏らが加わりブルッカー氏のハービストンブルワリーは躍進していきます。

今回ご紹介しているブランド「ビター&ツイステッド」はケイル氏らが加入してから2年後の1997年にラインナップ。

 

テイストの軽さと香りの良いゴールデンエールは高い評価を得ました。

 

ビール業界がそのクオリティに驚いたウイスキー樽熟成ビール「オーラドゥ」シリーズは2002年にスタートしています(元々、定番商品のオールドエンジンオイルの派生番手)

ハービストンブルワリーのオーラドゥで使用されているウイスキー樽の元は同じスコットランドにある「ハイランドパーク」蒸留所のもの

参照画像:ハイランドパーク蒸留所HPより

ハービストンブルワリーは2007年にハイランドパークと一緒に協力・提携するということまで成し遂げました。

ROCK
ウイスキー×ビールによる新機軸のビールはロマンがあります

今回の「ビター&ツイステッド」はもちろん、リリースするブランドのほとんどがビール品評会で非常に高い評価を得ているハービストンブルワリー。

 

大手ビールメーカーには無い「複雑さ」と「突き抜けた個性」を持ち合わせたおススメのビールメーカーです。

まとめると

<創業者>

・ケン・ブルッカー

<創業年>

・1983年 「Harviestoun Brewery」誕生

・1994年 「シェハリオン」誕生 WBA優勝

・1997年 「ビター&ツイステッド」誕生 WBA優勝

・2002年 「オーラドゥ」シリーズがスタート

・2007年 「ハイランドパーク」蒸留所と提携

Tips!:WBAって何の大会?→世界中から集められたビールを評価する大品評会

参照画像:ワールドビアアワードHPより

ROCKさん、ハービストンのいくつかがWBA優勝になってますがどのような大会なんですか??
春田さん
ROCK
WBAはビール品評会の世界版と捉えておけばOKです。

正式名称【ワールド ビア アワード World Beer Awards(略称:WBA)】と言い、年に1回開催される世界中のビールから【テイスト】【デザイン】の2部門で優秀なブランドを決める品評会を指します。

1979年に創業したイギリスのイベント・出版会社「パラグラフ・パブリッシング社 paragraph publicing」が主催しています。

実はWBA、元々は「ワールド ドリンク アワード WDA」という洋酒・蒸留酒・醸造酒ごとに開催しているアワードの1つ。

ものすごい規模の品評会なんですね・・・!
青井くん
ROCK
日本の伝統酒である「日本酒」や「焼酎」もこの世界品評会のカテゴリーに入っています!

そんな世界中から選りすぐりの強豪ブランドの中からハービストンブルワリーは何度も受賞しているため、その実力は証明されています。

ROCK
ひいき目無しで見ても、ハービストンブルワリーのビールはどれもクオリティが高いと言えます

ブランドとして:スコッチとのコラボレーションなど個性的ラインナップ多数!

スコットランドは管理人も大好きなスコッチウイスキーが生まれる国。

 

ハービストンブルワリーはウイスキーで使用した樽を利用した魅力的なブランドをリリースしているので、ぜひつかまえておきたいところ👇

ラインナップ

シェハリオン クラフトラガー  (4.8%)

オールドエンジンオイル スタウト(6.0%) 

■ リッジペールエール       (5.0%)

■ ヘブンセント セッションIPA    (4.6%)

■ ウィーシュトダークエール    (0.0%)

<オーラ ドゥ>(インペリアルスタウト 8.0%仕様)

■ スペシャルリザーブ12

■ スペシャルリザーブ14

■ スペシャルリザーブ16

■ スペシャルリザーブ18

■ スペシャルリザーブ40   

公式HP(英語)

オーラドゥというウイスキーに欠かせない「ウイスキー樽」にビールを入れて長期熟成したシリーズ。

参照画像:ハイランドパーク HPより

スコットランド最北の蒸留所と言われる「ハイランドパーク」で使用していた樽を利用しているため、ピート香とフローラルでバニラテイストがハービストンのスタウトから感じられる至高の逸品。

 

いずれも限定生産品になるため、もしも店頭で見かけたら必ず買っておいた方が良いでしょう。

ROCK
最上級の40年は世界数百本限定のため、マストバイです!

ハービストン ビター&ツイステッドのレビュー まとめ

こんな方におすすめ

  • 午後の紅茶レモンティーが好きなひと
  • 甘苦いテイストに抵抗が無いひと
  • クラフトビールのホップ感が好きなひと

こんなシチュエーションで

  • 午後のひとときに
  • ステキな休日を演出するために
  • スイーツといっしょに

エールらしいスッキリした飲みやすさとレモンティーの風味が印象的な「ビター&ツイステッド」。

 

たまには定番のビールから一歩飛び出してスコットランドのクラフトビールを楽しんでみませんか?

 

至福の時間をぜひ。

-スコットランド, ヨーロッパ

© 2024 ファウンドビア! ビールで巡る世界旅行 Powered by AFFINGER5