このビールはこんな感じ!
- 炭酸の刺激が無く、まったりしたコク深い黒ビール!
- 「黒ビールが大好き」というひとにはおススメ
- 「日本のビール」しか飲んだことの無いひとは買う前に本記事を
- アイルランドで超大手の有名ブランド
Dia dhuit!(ジア グウィッチ)
本日の一杯はアイルランドが誇る黒ビール「ギネス ドラフト」をご紹介します。
世界150ヵ国以上で愛されているギネスのなかで印象深いドラフト。
もくじ
ギネス ドラフト 基本スペックとおススメできる人
価格帯
☆ 日本のプレミアムビールと同等
入手難易度
☆ スーパー・コンビニで入手可能
アルコール度
4.5%
タイプ
スタウト
ギネスドラフトの味わい
- 炭酸はほとんど感じない
- まったりとしたクリーム状の泡と心地良い黒ビールの苦味
- 上質なコーヒーを飲んでいるかのよう
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:2.5 ☞なめらかとあっさりの好バランス
▶濃厚さ :3.0 ☞濃いめながら飲みやすい
▶苦み :3.0 ☞やや強めの苦み
▶酸味 :2.5 ☞おだやかな酸味
▶甘み :2.0 ☞麦の甘み
こんな方におすすめ
- ビール特有の炭酸が苦手なひと
- コーヒーやエスプレッソのような苦みから来るコクを楽しめるひと
- エールビールのまったりした口当たりが何より好きなひと
こんなシチュエーションで
- 仕事終わりに静かなBarで自分の時間を味わっているとき
- 静かな夜に間接照明の明かりを頼りに読書をしているとき
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【8本まとめてレビュー】近くで簡単に手に入る海外ビールから気軽に始めよう!
ギネスはグラスに注ぐことが前提のビール!【ギネス ドラフト】
というのも、ギネスドラフト缶は日本で売られている缶ビールと設定がかなり違います。
ギネスの個性であり大きな魅力である「なめらかな泡と口当たりの良い舌ざわり」はグラスに注ぐことによって味わうことの出来る設定。
いわば、缶はギネスビールを守るための容器に過ぎません。
そのため、ギネス本来の旨さを味わうために以下の準備をしましょう!
ポイント
①買ってきたら最低3時間は冷蔵庫で冷やしておく
②キレイなビールグラスを用意
③準備ができたら、ゆっくりプルタブを開ける
④グラスを手に取って、45度の角度から静かにギネスを注ぐ
⑤すべて注ぎ終わったら、2分待とう・・・!
※サージングという波のような現象が落ち着くまでだいたい2分ほどかかります。
⑥出来上がり!
「手間がかかる!」とお思いの方もいるでしょう。
しかし、その手間こそがギネスの魅力の1つ。
そうして出来上がったギネスドラフトはとっても泡がなめらかでビールも炭酸の刺激が無く穏やか。
この穏やかさがとても魅力的で、アイルランド現地の人は何杯も飲んでいきます。
ギネスのビアスタイルである「スタウト」はイギリス・ロンドンで生まれた黒ビールのスタイルである「ポーター」が発展した形とされています。
スタウトは麦芽化されていない大麦を焙煎しているため「煙」「ローストした」ような香りが特徴です。
スタウト(英意:強い)という意味を持っているのですが、今回紹介したギネスドラフトは非常にスムースで飲みやすい。
それは、販売当初のギネスはいまの形とはまったく違うから(ギネスドラフトは20世紀に入ってから登場)
参照画像:ギネスHPより
リリースした当時の味わいとされているのは同ブランドの「ギネス エクストラスタウト」の方。
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【レビュー】アイルランド ギネス オリジナル エクストラスタウト:味の特徴とこんなひとにオススメ!
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こちらはアルコール度数が若干ドラフトよりも高いというのと、ドラフトの魅力であるナイトロジェン・ビア(窒素入り:なめらかでスムースな味わいを表現する) ではないため
確かな刺激とガッツリした濃い旨味が味わえます。
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スーパーやコンビニでも手に入るギネスドラフト
ギネスは外から買ってきてすぐに開ける!という作法がよろしくないことで知られているビール。
買いたてで開けると、ほぼほぼ吹き出てしまいます。
中のビールを落ち着かせる時間と、ちゃんとしたビールグラスを用意しないと真の力を発揮せず終わってしまうブランドなのです。
そんな方こそ、冷蔵庫に2・3本ストックを保管しておくことをオススメします。
ギネスドラフトはスーパーはもちろん、コンビニでも取り扱いがあるほどにメジャーなブランド。
ネットでギネスを買うときは、だいたい一本あたり280円前後(24本入り1ケースの場合)でしょうか。
もしもあなたの近場でそれ以下で販売していたら、その場で購入しておきましょう!
ギネスの故郷:遠く離れたアイルランドの首都ダブリンへ
日本から第三国を経由しておよそ15時間。
ギネスビールの出身地、アイルランドの首都ダブリンに到着です。
リフィー川を中央にして北と南のエリアに分かれているのが特徴的なダブリン。
人口140万人程度とアイルランド最大規模で経済・文化の中心地とされているダブリンでは魅力的な観光名所があります👇
ダブリンの観光名所
■ 観光スポットには
【トリニティーカレッジ図書館】
【アイルランド国立装飾芸術・歴史博物館】
【グラフトン・ストリート】
■ グルメ巡り
【ジェムソンビジターセンター】
【テンプルバーでアイリッシュパブ巡り】
【ブレイズン・ヘッドは必見】
ダブリンに来たらぜったいに外せないのが本場のアイリッシュパブ巡り。
アイリッシュパブは街の至る所にあるので、ビール好きにはたまらないですね。
現地のアイリッシュパブを訪れたら、ぜひ本場のパブフードを試したいところ。
ギネスビールで煮込んだ 「ギネスシチュー」はコクのあるビーフシチュー。
手間ひまかけている料理なので、パブによっては提供していないお店もあるので要チェックです。
TIPS:アイルランドの基本情報
国名:アイルランド共和国
首都:ダブリン
言語:アイルランド語
人口:約490万人(2019年)
宗教:カトリック80%以上
日本から直通便:無し(ロンドン経由がオススメ)
通貨:ユーロ(1ユーロ=平均130円前後)
日本との時差:9時間ほど遅い(例:日本 10:00 瑞 1:00)
巨大なギネス醸造所「セントジェームズゲート」から世界へ向けて
首都の賑やかさと少し中心街から離れると、どこかエールビールのようなゆったりした空気が流れるダブリン。
リフィー川南側にギネスビールの醸造所【セントジェームズゲート】があります。
いまやアイルランド国内のみならず、世界中の人々から親しまれているギネスビール。
参照画像:ギネスHPより
その生みの親は「アーサー・ギネス」
彼が1759年にセントジェームズゲートの土地(つぶれた醸造所跡)を年間45ポンド/9,000年もの期間をリース契約したことからギネスの歴史は始まります。
アーサーは1725年、ダブリン西部にあるキルデア州セルブリッジで生まれました。
彼がビール醸造を始めたのは1752年(27歳)、セルブリッジのそばにあるリークスリップという町でエールビール醸造所を運営します。
そうしてビール造りの経験と知識に磨きをかけていったアーサーは首都ダブリンで新しい醸造所を立ち上げるため、リークスリップの醸造所を弟に任せて旅立ちます。
そこで見つけたのが現在のセントジェームズゲート地区でした。
新しい場所で醸造したエールビールは10年後にはダブリンを離れイギリスに輸出するようになります。
こうして順調に成長していったギネスですが、この時代「あるもの」が流行していたことがきっかけで会社の方向性を決めることになりました。
ローストした大麦からくる「香ばしい」香りとコクのある甘みが特徴のポーターはロンドンを中心に近隣まで広がっていきました。
その人気っぷりを見ていたアーサーは自分もポータービールを作ることを決心、1803年に亡くなるまでオリジナルのポーター造りに邁進していきました。
1821年に完成したギネスのオリジナルポーター
参照画像:ギネスHPより
1803年、ギネス醸造所は息子のアーサー2世に受け継がれることになります。
この時のギネスではそれまで醸造していたエールビールを廃止し、ポータービール造りに注力する醸造所になっていました。
父アーサーが亡くなる少し前の1801年には現在のブランド「フォーリンエクストラスタウト」の前身となるブランド「西インドポーター」を輸出するなど
着実に成長していったギネス醸造所。
そうして1821年、ついに現在のブランドである「ギネス オリジナルエクストラスタウト」が完成することになりました。
参照画像:ギネスHPより
その後は1862年に現在の商標であるデザインが決まったり、1920年代にはセンセーショナルな広告で話題になるなどギネスブランドの地位を高めていきました。
ギネスドラフトはその特殊なテイストゆえに開発が難航、1959年にようやく世界初のナイトロジェンビールとしてリリースされました。
奇しくも創業者アーサーがダブリンで醸造所を立ち上げた1759年からちょうど200年目のふしめ。
現在ギネスは1997年に複合企業「グランドメトロポリタン」と合併してビバレッジカンパニー「ディアジオ」を設立させました。
ウイスキーがお好きなひとなら知っているディアジオ社のもと、ギネスビールを作り続けています。
ギネスストアハウスはファンならぜひとも訪れてみたいギネス博物館!
「出来立てのギネスビールを飲んでみたい!」
という方にこそ訪れて欲しい場所が醸造所に併設している観光スポット「ギネスストアハウス」
全7フロアから成る縦長の施設では、ギネスの歴史をがっつり学ぶことができます。
現在休業中ですが、ダブリンを代表する観光名所なのでぜひ訪れてみてください!
現在日本で流通しているのは2種類【本国では多品種あり】
日本でも1番見かける缶タイプのドラフトはパブで提供されるテイストと同じもの。
対して、瓶タイプの【エクストラスタウト】は醸造当時の味わいに近いとされ、まったりした口当たりが印象深いドラフトとは全く違う味わいです。
日本だとこの2ブランドしか楽しめませんが、じつは本国だと何種類か展開しているギネス。
今回はそのラインナップをみてみましょう。
Guinness ラインナップ
■ フォーリンエクストラスタウト (7.5%)
■ ダブリンポーター (3.8%)
■ ニトロIPA (5.8%)
■ スムース (5.0%) などなど・・・
管理人的には全部飲んでみたい・・・!
とくにギネスブランドとして異色のブランド「ニトロIPA」はどんな味わいなのか。
ギネス ドラフトのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- ビール特有の炭酸が苦手なひと
- コーヒーやエスプレッソのような苦みから来るコクを楽しめるひと
- エールビールのまったりした口当たりが何より好きなひと
こんなシチュエーションで
- 仕事終わりに静かなBarで自分の時間を味わっているとき
- 静かな夜に間接照明の明かりを頼りに読書をしているとき
どこでも簡単に手に入るのが嬉しいギネスドラフト缶。
たまには定番のビールから一歩飛び出してアイルランドビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。