このビールはこんな感じ!
- 黒糖コーヒーを連想させる濃厚黒ビール
- 黒ビールのロースト感と深みが好きなひとにおススメ!
- アッサリ・のど越しを求める人には不向き
- 常夏の島国スリランカが誇る名ブランド
アユボワン!
本日の一杯は百獣の王と漆黒のビール色がメチャクチャカッコ良い「ライオン スタウト」をご紹介します。
もくじ
ライオン スタウト 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300-500円レンジ
入手難易度
☆☆ 海外ビールに強い量販店で入手可能
アルコール度
8.8%
タイプ
スタウト
ライオン スタウトの味わい
- 黒糖コーヒーの香り
- クリーム入り加糖コーヒー味
- こってりした甘みと深み
- 彩を与えるようなモカ的酸味
- コーヒー豆の気配を感じるほどに深いロースト感
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:1.5 ☞かなりのこってり
▶コク :5.0 ☞深いコクと奥行き
▶苦み :3.5 ☞コーヒー的苦み
▶酸味 :3.5 ☞モカ的酸味
▶甘み :5.0 ☞非常に甘い
こんな方におすすめ
- スリランカが好きなひと
- コーヒーのようなビールを探しているひと
- 黒ビール好き全般
こんなシチュエーションで
- 食後のコーヒー的に
- 昼下がりの午後
- 恋人と語らうときに
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黒ビール最高峰と名高いスリランカの[ライオン スタウト]
問い合わせの多い大人気ブランド、スリランカの「ライオン スタウト」について解説します。
参考
<ライオン スタウトが有名な理由>
・イギリスのマイケルジャクソン氏が太鼓判を押す黒ビールとして知られる
・今まで知られていなかった「スリランカ」のビールという珍しさ
・飲んだひとを虜(とりこ)にさせるコーヒー系のコクとうま味
マイケルジャクソン氏はイギリスのビール評論家として有名な人物。
素晴らしいビールを見つけることの出来る「ビアハンター」という愛称でビール業界で知られており
今でこそベルギーのビールは世界中で知られていますが、そのきっかけを作り出したのは他でもない彼の功績と言われています。
そんな著名なマイケル氏が高評価を叩き出した「ライオン スタウト」は非常に濃厚で高い満足感を与えてくれる1本。
グラスに注いでから感じる香りは「黒糖がたっぷり入ったコーヒー飲料」をイメージさせます。
口に含めば深いコーヒーのロースト感、黒糖のコッテリした甘み、アクセントを醸し出す「モカ」っぽい酸味。
参照画像:サントリーHPより
コーヒー系カクテル「カルーア」でも飲んでいるかのような気分にさせます。
高いアルコール度数も相まって、グビグビ飲めるようなタイプのビールではありません。
ひとくちずつ「ゆっくり舌の上で楽しむ」ように呑み進めることでライオンスタウトの美味しさを認識することが出来るはず。
1本でかなり酔ってしまうのと、ボリュームでおなかが膨れますので少しご注意を。
管理人的には黒ビールが好きなひと全般に1度は飲んでほしいブランドです。
コーヒー飲料が好きなひとにもぜひ!
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アジア系ブランドを幅広く取り扱っている輸入商社【池光エンタープライズ】
裏面を見ると輸入元は「池光エンタープライズ」という輸入商社。
いったいどんな会社なのでしょうか?
という疑問を胸に輸入販売している池光エンタープライズについて調べてみました👇
池光エンタープライズってこんな商社!
▶ 1980年創業の酒類輸入販売業者
▶ 1985年にタイのシンハー日本総代理店として販売活動
▶ 2008年に東証一部の総合商社カメイ100%子会社に
タイのシンハーは以前本サイトでもご紹介したことのある超有名ビールブランド👇
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【レビュー】タイ シンハー:味の特徴とこんなひとにオススメ!
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親元であるカメイ株式会社は1903年(明治36年!)に創業した超大手商社です。
創業者亀井文平氏が宮城・塩釜で創業し、石油・LPガスなどのエネルギー商材を中心に産業部材・食品など幅広い商品を扱っています。
池光エンタープライズは2008年、カメイの傘下に入りましたが、その後も中国の青島ビール日本総代理店契約を締結するといった海外のお酒の輸入拡販に努めています。
池光エンタープライズの取り扱いビールブランド
▶ 台湾:台湾ビール金牌
▶ 中国:青島ビールブランド5種類
▶ タイ:シンハー・チャーン・リオ他
▶ ベトナム:333・サイゴンブランド2種類
▶ インドネシア:ビンタン
詳しくは公式HPで!👇
ライオンの故郷:スリランカの首都コロンボへ
日本から直行便でおよそ10時間。
東洋の真珠と評される島国「スリランカ」に到着です。
人口およそ2,200万人、国民の7割が上座部仏教という仏教国家。
19世紀~20世紀にかけ、イギリスの植民地として過ごしたスリランカは、天然ゴム・紅茶・宝石など多くの特産物は自国の経済にとって屋台骨。
また、観光地としての顔も持っており、世界遺産スポットも国内中にあるので主要産業となっています。
ライオンブルワリーがあるコロンボは、かつての首都(新首都=スリジャヤワルダナプラコッテ)として今に至りますが
スリランカの大半の企業がコロンボに籍を置くため、経済都市としての顔を持つコロンボ。
スリランカは基本的に自然あふれるのどかさが魅力なのですが、コロンボはインドに似た喧騒を感じます。
コロンボの観光名所
■ ぜひ立ち寄りたい
【ザ ダッチ ホスピタル】
【フォート地区とペター地区】
【シーマ・マラカヤ寺院】
■ 歴史を感じるなら
【ガンガラーマ寺院】
【キャラニヤ寺院】
■ ちょっとコロンボから遠出して
【シーギリヤロック】
【ヌワラエリヤ】
【ゴール】 などなど・・・
歴史的な街並みが残るコロンボで、1日かけて観光にでかけましょう。
TIPS:スリランカの基本情報
国名:スリランカ民主社会主義共和国
首都:スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ[コロンボ郊外]
言語:シンハラ語・タミル語
人口:2180万人(2019年)
宗教:仏教が主流(7割)
日本から直通便:バンダラナイケ空港(コロンボ郊外)
通貨:スリランカルピー(1ルピー=平均0.5円前後)
日本との時差:3.5時間ぐらいの差がある(日本が12時なら錫が8時30分ごろ~)
インドの超人気ブランドをスリランカで展開した「ライオン醸造所」
スリランカで圧倒的シェア率を誇るビール「ライオン」。
世界的知名度がありながらも、どこの醸造所でどんな歴史があったのか。
それは意外と知られていないのが実情です。
というのも、信頼性の高いメーカーHPでは詳細な内容が書いておらず・・・笑
コーポレート資料や関連のある企業など色々な情報を漁っていくと以下の起源が濃厚というところまで分かりました👇
ポイント
<ライオンブランドの起源は?>
①1840年代にインドの醸造所「モハンミーキン醸造所」がリリース
→イギリス統治下、IPAの製法が伝播し当初のライオンはIPAで販売されていた
→1884年にスリランカのブルワリー(のちのライオン醸造所)を買収、以後製造を指示
②1860年代にイギリス人のベイカー卿がホームブルワリーから生み出した
→創業地の高地「ヌワラエリヤ」で細々と販売
→1884年にパキスタンのブルワリーに買収され、後にライオン醸造所へ
<参考>
①モハンミーキン・Wikiからの解釈
②セイロン醸造所の公式HPからの解釈
ライオンブランドを生産している現:ライオン醸造所の母体となったのが「セイロン醸造所」。
創業は1849年、冒険家・作家・投資家など幅広い顔を持つイギリス人紳士「サミュエル・ホワイト・ベイカー卿」が家族とともにスリランカの地を訪れたところからスリランカのビールは始まります。
スリランカの中部に位置しているヌワラエリヤというエリアは標高2,000m弱の冷涼地。
現在でも「セイロンティー」ブランドとして紅茶の一大産地である同地は、水はけが良く水質が優れていることからビール造りにも適した環境でした。
ベイカー卿はヌワラエリヤでホームブルワリー規模からビールを生産し始めたと言われています。
所変わって、19世紀のイギリス統治下で諸文化がインドに伝来されていました。
当時、イギリスからインドの長い航海を行う際に積み込まれていたビール「インディア・ペール・エール(IPA)」がインドに赴任しているイギリス人にもよく飲まれていました。
そうした背景のなかで1840年代に販売されていたと言われているのが「ライオン Lion」というブランド名のビール。
現在でこそ、スリランカのライオンビールは「ラガー」と「スタウト」というスタイルですがルーツとされるライオンはIPAで販売されていました。
製造・販売に深く関わっているのが「モハンミーキン醸造所」というヒマラヤのカサウリで創業した醸造所。
今もモハンミーキンでは「ライオンビール」という形でリリースされていますので、気になる方は検索してみてください。
インドで販売されたライオンビールは国内No1になるほどの人気を博していきます。
1880年代に入り、モハンミーキン醸造所は隣国であるスリランカでライオンビールを生産するようになりました。
1911年にセイロン醸造所として独立。
1996年にデンマークのカールスバーグGrに買収され傘下に入ります。
まとめると上記の流れになるのかと思います。
ライオン醸造所は創業の地「ヌワラエリヤ」からコロンボ郊外に移動しビール生産をおこなっています。
看板ブランドのライオン:他ラインナップは2種類
スリランカの民族【シンハラ人】にとって、ライオンが民族のアイデンティティとして機能していることから
スリランカのビールブランドとして誇りを持ち、社名やラベルにも使われているライオンブルワリー。
醸造元ではそのほかにもこんなブランドを展開しています👇
スリーコインを現地で飲んだことがありますがライオンラガーとは異なりコクのある100%モルトのラガータイプ。
現地でしか飲めないブランドなので、見つけられたらマストで飲んでみることをおススメします。
ライオン スタウトのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- スリランカが好きなひと
- コーヒーのようなビールを探しているひと
- 黒ビール好き全般
こんなシチュエーションで
- 食後のコーヒー的に
- 昼下がりの午後
- 恋人と語らうときに
力強い獅子王のラベルに相応しい重厚なコクと力強いテイストが絶品な『ライオン スタウト』
たまには定番のビールから一歩飛び出してのスリランカの黒ビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。