このビールはこんな感じ!
- 透明感とコショウの辛みを思わせるドライテイスト
- 「のどの渇きを癒したい」ひとにおススメ
- 「コクやうま味」を重視するひとにはNG
- 「苦い」味わいが苦手なひとはNG
- アサヒビールが買収したことで知られるイタリアブランド
Ciao!(チャオ!)
本日の一杯は陽気な国「イタリア」からスーパードライより辛口(管理人的に)な「ペローニ ナストロアズーロ」をご紹介します。
口の中をさっぱりリセットしてくれるドライなテイストは脂っこい料理に相性バツグン。
もくじ
ペローニ ナストロアズーロ 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆ 300円レベル
入手難易度
☆☆ 海外ビールに強い量販店で入手可能
アルコール度
5.1%
タイプ
ピルスナー
ペローニ ナストロアズーロの味わい
- レモン香料入りの炭酸水っぽい香りと味わい
- かなり強めの炭酸で爽快感がある
- 飲み終わりに「ふきのとう」のようなキッと来る苦み
- ビールとしてのコクや旨みはかなり控えめ
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:5.0 ☞非常にさっぱり
▶コク :1.5 ☞かなり控えめ
▶苦み :3.0 ☞しっかり感じる苦み
▶酸味 :1.5 ☞控えめ
▶甘み :1.5 ☞控えめ
こんな方におすすめ
- アメリカ系ライトラガーが好きなひと
- ビールはのど越し!派
- 苦いのがうまい!と感じられるひと
- 主張してくるビールが苦手なひと
こんなシチュエーションで
- イタリア料理を食べながら
- 海を見ながら
- 作業中に
- のどが渇いたときに
油っこいイタリア料理にベストマッチする辛口ドライの【ペローニ ナストロアズーロ】
今回ご紹介するのは世界的に知られるイタリアブランド:ペローニ社の「ナストロアズーロ」です。
イタリアといえば手ごろで美味しい「ワイン」から始まり「グラッパ」や「サンブーカ」といった蒸留酒が親しまれているお国柄。
もちろん、自国ブランドのビールも愛されています。
下の表はイタリアで多く流通しているブランド👇
イタリアのビールブランド(一部)
▶ 「ペローニ」 (Peroni)
▶ 「ドレハー」 (Dreher)
▶ 「モレッティ」(Moretti)
▶ 「メナブレア」(Menabrea)
▶ 「メッシーナ」(Messina)
▶ 「イクヌーザ」(Ichnusa)
これまで当ブログでは「モレッティ」「ドレハ-」とレビューしてきましたが、このペローニも含めてイタリアのビールはライトテイスト。
ただ、ライトビールといえばアメリカのビールを連想するところなのですが
アメリカのビールと違い「口の中をさっぱりさせてくれる」要素が強い傾向にあります。
今回の「ペローニ ナストロアズーロ」はイタリア料理と組み合わせることを前提に置いたかのようなつくり。
全体的な味わいとして、飲んだ瞬間から感じる「辛み」はコショウに似て舌に刺さります。
強い炭酸と相まって食欲を刺激。
飲み終わりは「苦いっ!」と思えるぐらいにしっかりしたホップの苦みが長く残ります。
この強めの苦みが苦手なひとにはとことん苦手かもしれません。
加えて「ビールとしてのコクやうま味」はほとんど感じないところも好き嫌いがはっきりするでしょう。
イタリアのビールも比較してみると醸造元によって少しずつテイストが異なります。
管理人の好み的にはモレッティを推しますが👇
-
【レビュー】イタリア モレッティ:味の特徴とこんなひとにおススメ!
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まだ「ペローニ ナストロアズーロ」を飲んだことの無いようでしたら、自宅でペペロンチーノとか作るときに用意してみると良いかも。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
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【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!
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2016年:日本のアサヒビールに買収されたペローニ社
アサヒHDはベルギーの世界的超大企業ABI(アンハイザー・ブッシュ・インベブ)の傘下に入っていたペローニ社他数社を2016-2017年の間に日本円1兆2000億円で買収しました。
当時、このニュースは管理人はもとい世界中のビールファンの間で大きな衝撃を与えました。
アサヒHDが買収したブランド(1部)
▶ピルスナーウルケル(チェコ)
▶ペローニ(イタリア)
▶ドレハ-(イタリア)
▶グロールシュ(オランダ)
▶ミーンタイム(イングランド)
参考文献:アサヒHD買収に関する報告
②海外高級ビールで日本市場活性化
を狙ったといわれています
この買収により、ピルスナーウルケルやペローニは一部スーパーでも見かけることが多くなりました。
今回管理人がナストロアズーロを手に入れたのは「YAOKO」という首都圏で展開しているスーパー。
大型店舗だとビックカメラが運営している「ビック酒販」や「リカーマウンテン」「やまや」であれば見つけられるかと。
というひとには、ネット通販で。
Amazon・楽天など大型ECサイトで販売していますので、一度覗いてみてはいかがでしょうか?
ペローニ社のあるイタリア:ローマへGo!
イタリア観光で1度はかならず訪れたいローマ。
ペローニ社の工場があるローマはイタリアの首都として知られているのはもちろん
イタリアに降り立つ玄関口でもあります。
街中には古代ローマ帝国が繁栄した時に建てられた遺構・建造物が状態良く残っていて、ぶらぶらと散歩するだけでメチャクチャワクワクします。
有名すぎる街であるがゆえに本サイトでは詳しく紹介できませんが、一度は訪れておきたいスポットを解説します👇
ローマの観光名所
■ 必須
【コロッセオ&フォロ ロマーノ】
→隣接しているのでセットで行こう
付近には真実の口もあり
【パンテオン】
【サンタンジェロ城】
【バチカン市国&美術館】
→3-4時間ぐらい見込んで
サンピエトロ大聖堂は鳥肌もの
■時間があれば
【ナヴォーナ広場】
【スペイン広場】
【トレヴィの泉】
■ グルメ巡り
【イタリア料理を食べつくす】
→パスタ
→ピッツァ
→ジェラード
などなど・・・
見どころが多すぎるので、2泊はしたいところ。
ローマへの到着時間はなるべく早い方が良いのは言うまでもなく、着いてホテルに荷物を預けたらガンガン観光しましょう。
TIPS:イタリアの基本情報
国名:イタリア共和国
首都:ローマ
言語:イタリア語
人口:約6,000万人(2019年)
宗教:ほぼキリスト教(カトリック)
日本から直通便:ローマとミラノが結んでいる
通貨:ユーロ€(1€=平均120円前後)
日本との時差:8時間差(日本が12時なら伊が明け方4時~)
ローマに移転してきたペローニ社の創業時代と現在【Birra Peroni】
ペローニ社はローマを拠点に世界へ自社ブランドのビールを発送しています。
ですが、元々はイタリア北部:ミラノ近くにある「ビジェバノ(Vigevano)」という街で創業しました。
参照画像:ペローニ社HPより
時は1846年、イタリア人のフランチェスコ・ペローニという人物が始めたビール事業。
イタリア北部はビールに必要な水質・原料に恵まれており、創業当時から地域の住民らに「ペローニさんのビール Birra Peroni」ということで評判になっていました。
参照画像:ペローニ社HPより
ペローニ社が大きく動いたのは2代目:息子のジョヴァンニがローマに第2工場を立ち上げたことです(1864年)
当時の国内市場の活況に対応するため、8年後の1872年には本社もローマへ移転、創業地のビジェバノを後にします。
参照画像:ペローニ社HPより
のちにジョヴァンニの弟チェザーレも事業に参加し、本場ドイツから学んだ醸造術で品質向上に貢献。
1930年代に入る頃には、自社工場もローマだけでなく南イタリアのバーリ(1924年操業)を開業しイタリアビール市場で最大級のブランドに。
世界大戦終結後のイタリアは1950-1960年代に経済成長期によるビール需要増加傾向へ。
ペローニ社のビールも例にもれず、好況の恩恵を受けながら販売・売上を伸ばしていきました。
今回ご紹介している「ナストロアズーロ」はそんな好況期に誕生したブランドです。
参照画像:ナストロアズーロHP(アサヒ)より
1963年にレギュラーブランドの「ペローニ」のプレミアム路線で誕生したナストロアズーロ。
ブランド名は地中海・大西洋を航行していた定期客船「レックス号」というイタリア客船にちなんでいます。
参照画像:ナストロアズーロHP(アサヒ)より
当時、大西洋を最速で航行した船に与えられる称号「ブルーリボン賞」をこのレックス号が1933年に受賞。
「ブルーリボン賞」のイタリア語が「ナストロアズーロ」と発音します。
ペローニ社のナストロアズーロはこのレックス号の栄誉に発想を得て名づけられたブランドです。
近年に入り、ペローニ社は2005年にかつてイギリスにあった会社「SABミラー」に買収(SABミラーはABIに買収され、企業として消滅)
2016年にSABミラーが持っていたビール会社をアサヒHDが買収という流れになりました。
<Infomation>
イタリア国内に4つの工場を有しています👇
参考
・ローマ(マザー工場 1864年操業)
・バーリ(1924年操業)
・パドヴァ(1973年操業)
・サプロ(1964年操業 モルト精製工場)
ナストロアズーロ以外に多数展開している【Birra Peroni】
今回ご紹介しているナストロアズーロはペローニ社の高級路線。
本来のレギュラー品「ペローニ」や多くのブランドをリリースしています👇
ラインナップ
▶ ペローニ(看板商品 4.7% ピルスナー)
▶ クルーダ(4.7%)
▶ チルレモン(2.0% ラドラー)
▶ ペロンチーノ(4.7%)
<グランリゼルヴァ シリーズ>
▶ ビアンカ(5.1% ヴァイツェン)
▶ ロッサ(5.2%)
▶ ダブルモルト(6.6% ボック)
▶ ピュアモルト(5.2%)
参照:公式HP(イタリア語)
高級ブランド「グランリゼルヴァ」シリーズはどれも美味しそう。
参照画像:ペローニ社HPより
イタリア現地を訪れた際はぜひ購入してみるのが良いかも。
ペローニ ナストロアズーロ まとめ
こんな方におすすめ
- アメリカ系ライトラガーが好きなひと
- ビールはのど越し!派
- 苦いはうまい!と感じられるひと
- 主張してくるビールが苦手なひと
こんなシチュエーションで
- イタリア料理を食べながら
- 海を見ながら
- 作業中に
- のどが渇いたときに
超辛口ドライのイタリアビールブランド「ペローニ ナストロアズーロ」
たまには定番のビールから一歩飛び出してイタリアの高級ビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。