このビールはこんな感じ!
・ローストされたコーヒー豆のアロマを感じさせるスタウト
・コーヒー好きや風味豊かなビールが飲みたいひとにおススメ
・若干オイリーな舌触りを感じるためクセがある
・スコットランドから来た個性的なクラフトビールブランド
halò!
本日の一杯はスコットランドから超個性派ブルワリー「ハービストンブルワリー」から「オールドエンジンオイル」をご紹介します。
そのブランド名の通り、真っ黒いエンジンオイルを連想させる力強い黒ビール。
もくじ
ハービストン オールドエンジンオイル 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆☆ 500円レンジ
入手難易度
☆☆☆ 海外ビールに強いネットショップで入手可能
アルコール度
6.0%
タイプ
スタウト
オールドエンジンオイルの味わい
- 挽いたばかりのコーヒー豆がガツンと来てリラックスできる
- コーヒー・しょうゆ・ピスタチオ、若干オイリーな滑らかさを持つ
- 飲み終わりはズシっと来る重い苦み
- 通常のスタウトよりもスッキリして口当たりが良い
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:3.0 ☞スッと飲める
▶コク :3.0 ☞深いコク
▶苦み :3.5 ☞かなり主張する苦み
▶酸味 :1.5 ☞控えめ
▶甘み :2.0 ☞程よい甘み
こんな方におすすめ
- コーヒー好きなひと
- ビールに香りや味わいを求めるひと
- 黒ビールの深いコクが好きなひと
こんなシチュエーションで
- 午後のひとときに
- ステキな休日を演出するために
- スイーツといっしょに
上質な豆を炒って淹れたコーヒーを飲むような心地にさせる【オールドエンジンオイル】
スコットランドの首都エディンバラから車で1時間の距離にあるアルバという小さな町。
このアルバでビールを造り続けているのがハービストン醸造所です。
過去、当サイトでは以下ラインナップをご紹介してきましたが👇
今回ご紹介するのは、レギュラーブランドの1つ「スタウト(黒ビール)」スタイルの「オールドエンジンオイル」です。
パワフルなネーミングの「オールドエンジンオイル」は名前と違って非常に香りが良くて心が踊る仕上がりになっています。
香りは豆を挽いてから淹れた上質なコーヒー。
口に含めば「コーヒーベースにしょうゆ・ピスタチオ・ナッツ類」の香ばしさを感じさせる仕上がり。
どことなく油っぽいオイリーさも感じさせます。
ハービストンシリーズ特有のどっしりとした重厚な苦みも健在しています。
大手メーカーが作る黒ビールとは香りや奥行きが異なるので、黒ビール好きはぜひ試してみて欲しい1本。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
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輸入元の[ウィスクイー]はスコッチ輸入が主体の販売業者
今回のハービストンシリーズを輸入しているのが「ウィスク・イー」という会社名の輸入業者。
一体どのような会社なのか?
調べてみると興味深いことが分かりました👇
ウィスク・イーってこんな会社!
▶ 1998年創業の輸入卸業者
▶ 創業のきっかけはスコッチブランド「アラン」の輸入販売
▶ ウイスキーの販売・宣伝活動をしながらクラフトビールの取り扱いも始める
アラン蒸留所はスコットランド・グラスゴー西部のクライド湾に位置する大きな島「アラン島」にあるウイスキー蒸留所。
4000人ちょっとの人口と農林業で成り立っているアラン島ではかつて50ものウイスキー蒸留所があったとされています。
19世紀半ばを最後に100年近くウイスキー製造がおこなわれておりませんでしたが、1994年にアラン蒸留所というブランドでウイスキー事業は息を吹き返します。
アラン蒸留所のウイスキーは「バニラ香」「青りんご」「麦の甘み」など甘口寄りのテイストが特徴。
そんなアラン蒸留所のウイスキーを日本で紹介することから始めたのがウィスク・イーでした。
そのため、設立当初の会社名も「アラン・ジャパン」。
現在のウィスク・イーは2000年に改名しました。
ウイスキーの輸入販売から始まっただけにセレクトは通好み👇
ビールのラインナップも「個性的で美味しい」クラフトビールブランドを取り扱っています。
ウィスク・イーの取り扱いブランドは貴重なので、入手出来たら続々レビューしていくつもりです!
ハービストンの訪問:スコットランドの首都エディンバラから
イギリスはロシアと同じく「1つの国」のように思ってしまいますが、厳密には連合国にあたります。
イギリスは正式名「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」からも分かるように4つの国【イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランド】から構成される国。
実際に訪れてみると、上記4つの国はどれも独自の文化を持っていることがよくわかります。
そのなかでグレートブリテン島(地図上、右側の大きな島の方)の上半分がスコットランド。
首都のエディンバラは小高い丘にエディンバラ城がそびえ、国王夫妻の住居として使用された「ホリールード宮殿」との間に観光通り(ロイヤルマイル)があるので、訪れた観光客でにぎわっています。
エディンバラの観光名所
■ 超有名観光スポット
【エディンバラ城】
【ロイヤル マイル】
【スコッチウイスキーエクスペリエンス】
■ こちらも忘れちゃいけない!
【パブ・コナンドイル】
【エレファント ハウス】
■ ちょっと遠出して!
【カールトン・ヒル】
【ホリールードパーク】
などなど・・・
イングランドのロンドンからは電車で行くことも可能で、片道4-5時間かかりますが旅程によっては両都市の観光も可能です。
ただ、管理人的にスコットランドはスコッチウイスキーの聖地がたくさんあるので、蒸留所巡りを満喫して欲しいところ。
TIPS:スコットランドの基本情報
国名:大(グレート)ブリテンおよび北アイルランド連合王国
首都:エディンバラ
言語:英語・スコットランド ゲール語
人口:545万人(2019年)
宗教:キリスト教がメイン
日本から直通便:ロンドンなどから経由
通貨:UKポンド 1ペソ=平均150円前後
日本との時差:8時間ほど遅い(日本が昼12時なら、明け方4時)
ホームブルワリーから販売を始めた[Harviestoun Brewery]
愛嬌のあるネズミキャラクター(ハービー)が目を引くハービストンブルワリー。
スコットランドの首都エディンバラから北西に車で1時間。
アルバという小さな町でハービストンブルワリーの歴史が始まります。
創業者の名はケン ブルッカー(Ken Brooker)、自宅の納屋で趣味としてビールを造る「ホームブルワー」でした。
1983年10月5日、ブルッカー氏によるハービストンブルワリーが始まります。
ホールブルワリー時代からビール造りに熱狂的だったブルッカー氏が造るビールはどれも好評で周囲からも高い評価を得ていました。
現在のラインナップのなかで古参の「シェハリオン クラフトラガー」が1994年に誕生。
1995年には現在のマスターブルワー「スチュアート ケイル」氏らが加わりブルッカー氏のハービストンブルワリーは躍進していきます。
ブランド「ビター&ツイステッド」はケイル氏らが加入してから2年後の1997年にラインナップ。
テイストの軽さと香りの良いゴールデンエールは高い評価を得ました。
1999年にリリースしたオールドエンジンオイルの派生番手として、ビール業界がそのクオリティに驚いたウイスキー樽熟成ビール「オーラドゥ」シリーズは2002年にスタートしています。
ハービストンブルワリーのオーラドゥで使用されているウイスキー樽の元は同じスコットランドにある「ハイランドパーク」蒸留所のもの。
ハービストンブルワリーは2007年にハイランドパークと一緒に協力・提携するということまで成し遂げました。
リリースするブランドのほとんどがビール品評会で非常に高い評価を得ているハービストンブルワリー。
大手ビールメーカーには無い「複雑さ」と「突き抜けた個性」を持ち合わせたおススメのビールメーカーです。
まとめると
<創業者>
・ケン・ブルッカー
<創業年>
・1983年 「Harviestoun Brewery」誕生
・1994年 「シェハリオン」誕生 WBA優勝
・1997年 「ビター&ツイステッド」誕生 WBA優勝
・2002年 「オーラドゥ」シリーズがスタート
・2007年 「ハイランドパーク」蒸留所と提携
Tips!:WBAって何の大会?→世界中から集められたビールを評価する大品評会
正式名称【ワールド ビア アワード World Beer Awards(略称:WBA)】と言い、年に1回開催される世界中のビールから【テイスト】【デザイン】の2部門で優秀なブランドを決める品評会を指します。
1979年に創業したイギリスのイベント・出版会社「パラグラフ・パブリッシング社 paragraph publicing」が主催しています。
実はWBA、元々は「ワールド ドリンク アワード WDA」という洋酒・蒸留酒・醸造酒ごとに開催しているアワードの1つ。
そんな世界中から選りすぐりの強豪ブランドの中からハービストンブルワリーは何度も受賞しているため、その実力は証明されています。
ブランドとして:スコッチとのコラボレーションなど個性的ラインナップ多数!
スコットランドは管理人も大好きなスコッチウイスキーが生まれる国。
ハービストンブルワリーはウイスキーで使用した樽を利用した魅力的なブランドをリリースしているので、ぜひつかまえておきたいところ👇
ラインナップ
■ シェハリオン クラフトラガー (4.8%)
■ ビター&ツイステッド (4.2%)
■ リッジペールエール (5.0%)
■ ヘブンセント セッションIPA (4.6%)
■ ウィーシュトダークエール (0.0%)
<オーラ ドゥ>(インペリアルスタウト 8.0%仕様)
■ スペシャルリザーブ12
■ スペシャルリザーブ14
■ スペシャルリザーブ16
■ スペシャルリザーブ18
■ スペシャルリザーブ40
オーラドゥというウイスキーに欠かせない「ウイスキー樽」にビールを入れて長期熟成したシリーズ。
スコットランド最北の蒸留所と言われる「ハイランドパーク」で使用していた樽を利用しているため、ピート香とフローラルでバニラテイストがハービストンのスタウトから感じられる至高の逸品。
いずれも限定生産品になるため、もしも店頭で見かけたら必ず買っておいた方が良いでしょう。
ハービストン オールドエンジンオイルのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- コーヒー好きなひと
- ビールに香りや味わいを求めるひと
- 黒ビールの深いコクが好きなひと
こんなシチュエーションで
- 午後のひとときに
- ステキな休日を演出するために
- スイーツといっしょに
淹れたてのコーヒーを味わっているかのような風味が心地よい「オールドエンジンオイル」。
たまには定番のビールから一歩飛び出してスコットランドのクラフトビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。