このビールはこんな感じ!
- ホップの豊かな香りと深いコクと上品な余韻を感じさせるブランド
- 「プレモル系」や「IPA系」が好きなひとにおススメ
- 「IPA」系の苦み・香りが苦手なひとは不向きか
- 管理人が思わず唸った絶品ビールブランド
Gruess Gott!(グリュース ゴッド!)
本日の一杯は中欧オーストリアから上品かつ満足感の高いピルスナービール「ツィラタール」を紹介します。
もくじ
ツィラタール ピルスナー 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆☆ 500円レンジ
入手難易度
☆☆ 海外ビールに強い酒屋で入手可能(成城石井・船橋店で入手)
アルコール度
5.0%
タイプ
ピルスナー
ツィラタール ピルスナーの味わい
- 柑橘系で瑞々しく弾けるような香り
- ホップの芳しい風味・IPAを飲んでいるかのような錯覚を覚える
- 甘みの部分にみかんのようなじゅわーっとする果汁を感じる
- 香り・テイスト・炭酸の刺激、全体的にとても上品
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:3.5 ☞適度な口当たり
▶コク :2.5 ☞ あっさりながら複雑味があり上品
▶苦み :3.0 ☞IPA的香りがする
▶酸味 :2.0 ☞柑橘系の酸味
▶甘み :2.5 ☞みかんのような果汁
こんな方におすすめ
- 海外のプレミアムビールを飲んでみたいひと
- コク重視・1本で飲みごたえを求めるひと
- ホップの香り・苦みが問題無いひと
こんなシチュエーションで
- ハレの日に
- 大切なひととの時間に
- 今宵は自分にご褒美を
気品あふれる上質な香りと複雑味を持つプレミアムビール【ツィラタール ピルスナー】
飲んだ瞬間に衝撃を感じました。
あまりの完成度に惚れ惚れしたのが今回ご紹介するオーストリアのビールブランド「ツィラタール ピルスナー」。
以前、同じオーストリアのビールブランド「ゲッサー」を紹介したことがありますが👇
-
【レビュー】オーストリア ゲッサー:味の特徴とこんなひとにオススメ!
続きを見る
このツィラタールも非常に洗練されたクオリティです。
ツィラタールはオーストリア西部に位置するチロル地方という山岳地帯で古くから醸造されているブルワリー。
雄大な大自然の中で磨かれた水は究極的な美しさと美味しさを誇り、ツィラタールのビールを支える重要な資源です。
ビールの味を決める原料の中で水は最重要項目であり、ビールは90%を水分が占めています。
チロル地方はその点でいえば「ビール造り」の最重要項目を満たす場所と言えるでしょう。
そんなツィラタールのビールブランドで代表作ともいえる「ピルスナー」タイプ。
日本のビールもそのほとんどがピルスナータイプに属しますが、その味わいはまったく似ていません。
開けてグラスに注いだ瞬間に感じる「柑橘系の爽やかな」香り。
その第一印象は飲んでみたときに甘みとしても顔を出します。
また、ホップの青々とした力強い香りと苦みはピルスナーというよりも「インディア・ペールエール(IPA」」を彷彿とさせます。
IPAを感じさせながら全体的に品よくまとめっていて「高い品性を持ち合わせた貴族」といった面持ち。
その上品さとまとまりの良さは、飲んだ瞬間に驚くはずです。
総じて非常に高いクオリティを持つツィラタール・ピルスナーですが、日本の大手ビールのように「のど越し・ごくごく飲む!」のが好きなひとには不向き。
「1杯のビールをしっかり味わって楽しむ」ことが出来るひとが楽しめるビールです。
ただ、管理人としてはすべてのひとに1度は飲んでもらいたいビールブランドの1つ。
※そもそもビールの種類や原材料についてよく分からない!というひとにおススメの記事
-
【ビールの知識シリーズ①】ビールの種類は2つ覚えればOK!わかりやすく解説します!
続きを見る
-
【ビールの知識シリーズ②】原料・副原料のことを知ってビールをもっと楽しもう!
続きを見る
輸入元のイエナ[Jena]について
今回は、ツィラタールの輸入元である会社「有限会社イエナJena」について解説します。
ということで、調べてみました👇
ポイント
<イエナJenaってこんな会社!>
▶ 元々観光業界で働いていた社員さん達が立ち上げた会社
▶ 世界各エリアの高品質フォトデータ販売業も兼任
▶ ツィラタール含め輸入食材はリーファーコンテナで運ぶこだわりっぷり
通常のコンテナ(ドライコンテナ)はそんな冷暖房機能など完備していません。
そのため、温度変化で変質しない物質を運ぶときによく使われます。
リーファーコンテナは温度変化で変質してしまう可能性のある物質を運ぶ際に出番が多いです。
ワインやビールのように温度変化で劣化しやすいお酒も、リーファーコンテナであれば遠い国の醸造所から私たちの手元まで品質を保った状態で届けてくれます。
ツィラタールが生まれる地:オーストリアの山岳地帯チロルへ
場所的にオーストリアのウィーンよりもドイツのミュンヘンからの方が近いチロル地方。
ツィラタール醸造所のあるツェル・アム・ツィラー駅[Zell am Ziller]付近へ行く場合ミュンヘンから出ている電車を利用しましょう。
日本からであれば、ミュンヘンまで直行便で向かい、そこからミュンヘン中央駅から電車でオーストリア「インスブルック」まで目指す形になるでしょう。
インスブルックはチロル地方の州都で各地方町へのアクセスする際の出発点となる都市。
チロル地方は周囲を山々で囲まれた山岳地帯で、国内最高峰の山であるグロースグロックナー山を象徴として大自然の雄大な景色を堪能できる人気エリア。
何気ない景色でも、1枚の絵画を思わせる圧倒的自然美はため息が漏れること間違いなし。
👇
チロル地方の観光名所
■ ぜひ体験しておきたい
【グロースグロックナー山の風景】
【自転車を借りてサイクリング】
【点在している山小屋で料理に舌鼓】
【忙しない時間間隔を捨てて、ゆっくりする】
■ ほかの都市観光とセットで
【リヒテンシュタインへ物見遊山】
【ミュンヘンでビール巡り】
【イタリアに抜けてみる】
などなど・・・
アジア人観光客が非常に少ないと言われているチロル地方。
と思ってしまうひとにとっては、きっと気に入るエリアになるでしょう。
TIPS:オーストリアの基本情報
国名:オーストリア共和国
首都:ウィーン
言語:ドイツ語(標準ドイツ語と異なる)
人口:約886万人(2019年)
宗教:カトリック(6割)
日本から直通便:ヨーロッパの各都市から乗り継ぎ(約14時間のフライト)
通貨:ユーロ(1€=平均120円前後)
日本との時差:8時間差(日本が12時なら墺は朝4時)
1500年にチロル地方でビールを提供していた【ツィラタールビア Zillertal Bier Getränkehandel GmbH】
ツィラタールを醸造している会社【ツィラタールビア Zillertal Bier Getränkehandel GmbH】はチロル地方東部のツェル・アム・ツィラー[Zell am Ziller]でビールを作り続けています。
最初はブルワリーという出発からではなく、ホテルで提供するビールを生産していました。
ホテル・ガストホフブロイ[Hotel Gasthof Bräu]という家族経営のホテルで醸造し提供されていたビールがツィラタールの始まりです。
当時はオーストリア中部にある都市「ザルツブルク」で大司教からビールとブランデーの製造許可を与えられて営業していたツィラタールビア。
流れが変わったのは1678年。
ルートヴィヒ・ジョブストという直系のご先祖にあたる人物がチロル地方で初めての独立したビール醸造所として資格を得ることが出来ました。
以来、ツィラタールビアはベースとなるホテル経営を中心に農業・ビール醸造と手広く運営してきました。
ツェル・アム・ツィラーの地で生産工場と物流網を大幅に強化し、2020年にはビジターセンターである「BrauKunstHaus」をオープンさせて来場者を歓迎しています。
ビジターセンターはツェル・アム・ツィラー[Zell am Ziller]駅から徒歩で行ける距離にあるので、チロル地方の観光にぜひ組み込んでみましょう。
ツィラタールビアの生産から出来立てを飲めるタップルームにお土産コーナーと充実しているので、観光にうってつけ!
<Information>
ツィラタールのブランドとして他にも豊富なラインナップ
日本では代表ブランドである「ピルスナー」を見つけるだけでもレアですが
本国オーストリアではかなりの種類を生産していて、どれも試してみたくなること必須です👇
ラインナップ
<シリーズ>
▶ デュンケル Dunkel [5.2%]
▶ ヴァイスビア ヘル Weißbier Hell [5.0%]
▶ シュヴァルツ Schwarzes [5.2%]
▶ Tyroler Imperial シリーズ
▶Craft beers シリーズ
などなど・・・
参照:公式HP(ドイツ語)
ツィラタール ピルスナーのレビュー まとめ
こんな方におすすめ
- 海外のプレミアムビールを飲んでみたいひと
- コク重視・1本で飲みごたえを求めるひと
- ホップの香り・苦みが問題無いひと
こんなシチュエーションで
- ハレの日に
- 大切なひととの時間に
- 今宵は自分にご褒美を
バランスの良いコクと刺激、みかんに似たテイストが魅力の「ツィラタール ピルスナー」
たまには日本の大衆ビールを離れてオーストリアのプレミアムビールブランドを味わってみてはいかがでしょうか?
至福の時間をぜひ。