このビールはこんな感じ!
- IPAらしい香りと味わいで初心者も玄人も楽しめる万人向けブランド
- 「定期的に」同じブランドのIPAを飲みたいひとにおススメ
- 突出した個性が無いので、刺激と興奮が欲しいひとには物足りない
- 家族経営で丹精込めて作り続けるクラフトブルワリーブランド
Hello!(ハロー!)
本日の一杯はアメリカのクラフトビールブランドから「オイディプスIPA」ビールをご紹介します。
神話の名前を模した厳かなブランド名とは違って、万人に愛されるクセの無い飲みやすさを持ったブルワリー。
もくじ
オイディプスIPA 基本スペックとおススメできるひと
価格帯
☆☆☆ 500円以上~
入手難易度
☆☆☆ ネット通販で入手可能(管理人は東京・神田「びあマ」で入手)
アルコール度
6.4%
タイプ
IPA
オイディプスIPAの味わい
- 香りは煮詰めたマンゴージャムの中にホップの苦みが漂う
- 奇をてらわない素直なテイスト
- アロマホップのジューシーな味わいをひたすらに味わえる
- 奥行きは感じることが出来ないが、変なクセも無く飲みやすい
テイスト分布図
参考
数値について
▶あっさり:2.5 ☞適度な飲み口
▶コク :1.5 ☞ほとんど感じらない
▶苦み :4.0 ☞ホップの痛快な苦み
▶酸味 :3.5 ☞かなり強め
▶甘み :1.0 ☞感じない
こんな方におすすめ
- 正統派IPAを飲みたいひと
- ホップの爽やかな香りを存分に味わいたいひと
- 飽きずに飲めるIPAを探しているひと
こんなシチュエーションで
- ハンバーガーなどの肉料理といっしょに
- デイリーで
ホップの爽快な風味としっかりした酸味が心地良い【オイディプスIPA】
ブランド名が中二ごころをくすぐるIPAをご紹介します。
アメリカのギルガメッシュブルーイングが提供するIPA「オイディプスIPA」。
ブルワリー名のギルガメッシュとは紀元前3世紀にメソポタミア(現在のイラクあたり)で隆盛したシュメール王朝の王様のこと。
ビールの起源はメソポタミア文明が隆興した時代まで遡ります。
ギルガメッシュ王が登場する人類最古の記録『ギルガメッシュ叙事詩』にビールのことを言及されています。
おそらくですが、このブルワリーはそんなギルガメッシュ叙事詩に因んで名付けられたのでは、と推測します。
ブランド名のオイディプスはギリシャ神話に登場する王様でスフィンクスとの謎かけで打ち勝ったエピソードが有名な人物。
一度聴いたら忘れられないネーミングのオイディプスIPAですが、そのテイストはどうか?
グラスに注いでみると、立ち昇るのは「よく熟したマンゴー」とホップの青い香り。
その味わいは「とっても素直なIPA」。
ホップが表現するジューシーな香りと口当たり。
アロマホップの香りを存分に味わうことができる仕上がりになっています。
いっしょに追いかけてくる酸味が飲みやすさと爽快感を演出しています。
味の深み・コクについては残念ながら感じることができず。
変なクセが無いので、IPA初心者の方や飽きの気にくいビールを探している方にハマる可能性があります。
ハンバーガーみたいな肉料理といっしょにグビグビ飲んでヨシ。
一つひとつの味わいをしっかり追っていく難しさは無いので、ぜひグイッと飲みましょう!
ホップの香りが好きなひとはアメリカのブルックリンブルワリーが入手しやすいので、併せてオススメします。
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輸入元:ファーマーズについて
輸入者:ファーマーズの文字。
いったいどんな会社なのか?
ということで調べてみました👇
ポイント
<ファーマーズってこんな会社!>
▶北海道札幌に拠点を持つアメリカンブルワリーの輸入販売店
▶母体は2020年に創業したビアセラーサッポロという会社
▶従業員は3名、代表は森岡祐樹氏
▶オレゴン州に絞ってクラフトビールやサイダーのメーカーを日本に紹介している
自社で輸入したビールの販売や店先で飲めるタップルームを北海道で用意しています。
東京では原宿に出店しているので、首都圏に住んでいる方にもオレゴン州のクラフトビールを楽しめることが可能👇
ギルガメッシュブランドの故郷:アメリカ北西部 オレゴン州へ
オレゴン州はアメリカ北西部にある州の1つ。
有名なのは、州都であるポートランドですが、日本人の間で知られているシアトルに近い大都市です。
日本からおよそ10-12時間のフライトで到着できます。
ちなみにギルガメッシュブルーイングがあるのはポートランドから南に進んだ街「セーラム」。
今回は滞在の起点となるであろうポートランドを紹介しております。
ポートランドは「全米で一番住みたい街」としての評判があり、周囲を自然豊かな環境に囲まれ街並みはオシャレなショップが立ち並び
散歩するだけでも日々新しい発見があります。
またポートランドは「マイクロブルワリー」や「マイクロディスティラリー(小型ウイスキー蒸留)」が集まっているため
それ目的のひとにとっては、たまらないエリアといえます。
そんなポートランドを訪れるときは、ぜひ巡ってみたいところがコチラ👇
ポートランドの観光名所
■ 観光スポットには
【パール地区】
【パウエルズブックス】
【ワシントンパーク】
■ グルメ巡り
【ファーマーズ・マーケット】
【ウィラメットバレーでワイナリー巡り】
【ポートランドのブルワリー巡り】 などなど・・・
いろんな醸造所・蒸留所で見学と試飲する旅をしてみたいものですね。
TIPS:アメリカの基本情報
国名:アメリカ合衆国
首都:ワシントン特別行政区
言語:英語
人口:約3億3千万人(2019年)
宗教:キリスト教が主流
日本から直通便:ニューヨークやシカゴなど多数都市と結んでいる
通貨:米ドル(1ドル=平均100円前後)
日本との時差:東西エリアで14-17時間と差がある(日本が12時なら米が深夜10時~)
ホームブルーイングから家族経営へ【ギルガメッシュブルーイングGILGAMESH BREWING】
アメリカのオレゴン州のセーラムに拠点を構えるギルガメッシュブルーイング。
2009年に創業した醸造所ですが、元々は身内でホームブルーイングとして楽しんでいたところから出発しています。
アメリカの現法律では1年間に約380リットルまでのビール製造なら罰則なく自由に作ることが出来ます。
といっても販売行為は認められません。
”あくまで家庭や友人内でワイワイ飲むだけなら無税で作っても良い”
そういうルールです。
そのようなルールのもと、アメリカではホームブルーイング(自家醸造ビール)が立派な趣味として
将来的には自分で独立して販売・経営できる可能性を秘めた趣味として高い人気を誇っています。
色んな憶測と背景があると思いますが、現行の法律では「1パーセント以上のアルコールを許可なく作った時点で10年以下の懲役又は100万円以下の罰金」になります。
そんな状態の日本でホームブルーイングと言われてもピン!と来ないワケです・・・。
さて、話を戻しますが2009年に創業したギルガメッシュブルーイング。
創業者はリー・ラトケ[Lee Radtke]氏とそのお子さん3人[マイク・ニック・マットの3兄弟]がビジネスとして始めました。
ラトケ家が作るビールはオレゴン州のビールフェスティバルで受賞する[受賞番手:MAMBA]など、その実力は高く評価されました。
現在はレストランを運営して美味しい食事とともに出来立てのビールを提供しています。
<Information>
コラボブランドにも積極的な【ギルガメッシュブルーイング】
今回ご紹介しているオイディプスIPAのほかに幅広いラインナップを持っています👇
ギルガメッシュブルーイング ラインナップ
<Nitroシリーズ>
■ MAMBA ALE 6.5%
■ DJ JAZZY HEF 5.4%
■ PACIFIC CRUSH IPA 6.0%
■ HAZY IPA 6.5%
■ DOUG FIROCIOUS DOUBLE IPA 8.7%
■ The Terry Porter 5.8%
■ Classic Lager 4.5%
などなど・・・
上記のなかでテリーポーターがコラボ製品。
テリーポーターは人物名で、元NBAの黒人選手。
リー ラトケ氏とテリーポーター氏が地元の非営利団体に支援金を捻出することで意気投合。
テリー氏が直接仕込み作業をおこなってできた黒ビールです。(ポーター=こってりした甘みでイングランド発祥のスタイル)
ちなみに、販売当初からかなりの売り上げを誇っているようです。
オイディプスIPA まとめ
こんな方におすすめ
- 正統派IPAを飲みたいひと
- ホップの爽やかな香りを存分に味わいたいひと
- 飽きずに飲めるIPAを探しているひと
こんなシチュエーションで
- ハンバーガーなどの肉料理といっしょに
- デイリーで
確かな品質と味わいで楽しませてくれるマイクロブルワリーがリリースする「オイディプスIPA」
たまには定番のビールから一歩飛び出してアメリカのクラフトビールを楽しんでみませんか?
至福の時間をぜひ。